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チルト液晶にWi-Fi、そして料理認識 楽しい方向へ大幅進化 LUMIX「DMC-GF6」(1/5 ページ)

パナソニックのエントリー向けミラーレス「GF」が大きく変わった。新製品の「DMC-GF6」ではチルト液晶にWi-Fiそして料理認識など、より楽しい方向へ大幅進化したのだ。

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 パナソニックのミラーレス「GF」が変わった。マイナーチェンジではなく、けっこう大きく、しかもより楽しい方に進化した。そう思う。

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標準ズームレンズを装着した「DMC-GF6」。前モデルより少し四角くなりカメラらしいデザインとなった。レンズの真上に内蔵ストロボがある

 2011年の「DMC-GF3」に翌年の「DMC-GF5」はいずれも、過度に性能は追求せず、親しみやすさやシンプルさ、親切さを重視し、明らかに女性ターゲットだなと思わせる丸みを強調したデザインのエントリーモデル然としたスタイルだったわけだが、GF6では既存モデルの良さを生かしつつ、ぐっと現代的な機能を追加し、コンパクトカメラ風のミラーレス一眼からミラーレス一眼ならではの楽しさを味わえるカメラになったのだ。大げさにいうとそんな感じ。

 従来の丸みは残しつつカメラっぽいデザインになり、撮影モードダイヤルも復活。さらに液晶モニタは固定式からチルト式に変化し、180度回転できる自分撮り対応になった。もちろんタッチパネルは継承。

 そしてイマドキのミラーレス一眼らしくWi-Fiを搭載し、「スマート家電」のパナソニックらしくNFCも搭載。より現代的な、デジタルガジェット的な面白さが加わったカメラに進化を遂げたのだ。これはなかなか面白い。

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ダブルズームキットの構成。これで28mm相当から300mm相当までカバーできる。レンズはボディによって色が異なり、ホワイトボディだとシルバーだがブラックボディだとブラックレンズが付属する

静電容量式タッチパネルのチルト式モニタに注目

 GF6のカメラ部分はGF5に比べてそう大きな進化はしてない。比べると画素数は1210万画素から1600万画素になり画像処理エンジンも強化されているが、スペックを見る限り、撮像素子は2012年に出たG5のものではなく、2011年の秋に出た「DMC-GX1」と同等のように見える。もっともGF6はG5やGH3のような画質追求モデルではないし、1600万画素あれば画素数は十分であるし、高感度時の絵も悪くない。そこは気にしなくてよいところだ。

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正面から。マウント径と比べるとかなりボディがコンパクトなのが分かる
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上面から。上面には撮影モードダイヤルが復活。iAボタンでおまかせiAのオンオフが可能だ。シャッターボタン周りのレバーは電動ズーム時はズームレバーとしても使える

 むしろ、LUMIXでは初となるチルト式モニタや、反応がよい静電容量式タッチパネルの採用による使い勝手の変化に注目だ。

 まずは背面の液晶モニタ。3型/約104万画素と高精細で、構造部品の中にタッチセンサー配線を組み入れたインセル型液晶パネルを採用。タッチした位置と画像のずれが小さく、視野角も広い。GF6の使い勝手が妙によいのはこのおかげかと思う。これは見やすい。しかも、タッチパネルに力をいれつつも、それに頼り切らず、ダイヤルやボタン類もしっかり残しているのでカメラとしての使い勝手は上々だ。

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背面から。背面にはホイール、その周りに4つのボタンがある。Fn2キーはWi-Fiキーに割り当てられているが他の機能にすることも可能。画面はおまかせiAモード。顔を検出して人物モードになっている。タッチAFも可能

 そのモニタはチルト式。GやGH系ではいったん左に開いてから回転するバリアングル式を採用していたが、GF6では上下にのみチルトする方式を採用。ヒンジを2つ設け、いったん後ろに延ばしてからモニタを上に持って行くことで180度回転しての自分撮りも実現した。チルト式の方が使い勝手がシンプルでさっとアングルを変えられる。

photophotophoto ローアングル、自分撮り、ハイアングルそれぞれの角度。ヒンジが2つあり、けっこう自在に角度を変えられる

 180度回転させると自分撮りモードに自動的に切り替わって表示が鏡像となり、画面に3つのボタンがあらわれる。セルフタイマー、連写枚数、そして美肌機能である。こちらを向いたモニタを触って操作しシャッターで撮影する。自分撮りをする人にはけっこう使いやすい構造だ。

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自分撮りモードで撮影。美肌効果をかけてみた

 もちろん、自分撮りのみならず、ライブビューを生かしたローアングルやハイアングル撮影をさっとこなしてくれる。エントリーモデルでこの自由なスタイルを楽しめるのはよい。

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