小さいだけじゃない――“溝”をさりげなく埋める不思議なカメラ “LUMIX GM”「DMC-GM1」(1/5 ページ)
とにかく小さい“LUMIX GM”「DMC-GM1」だが、小さいだけじゃない。質感も高く、その中身はミドルクラスと言っていい。高級コンパクトとレンズ交換式の溝を埋めるという雰囲気もある、不思議なカメラだ。
パナソニックの新型マイクロフォーサーズ機は、予想を超えた小ささで、マイクロフォーサーズミニというかプチマイクロフォーサーズナノというか、そんなカメラなのだった。新シリーズ機となる“LUMIX GM”「DMC-GM1」である(ちなみに名称は「LUMIX GM」、品番は「DMC-GM1」だ)。
これがまたとにかく小さい、手のひらマイクロフォーサーズなのだ。
面白いのは小さいのに本格派であること。小型でレンズ交換式というと初心者向けの製品化と思いきや、大人の質感を持った大人のミニチュアマイクロフォサーズという趣の、黒くてしっかりした作りなのだ。
超コンパクトなのに撮影モードダイヤルも省略せず、フラッシュもきちんと内蔵してるのがまた素晴らしい。ただボディが小さすぎて既存のレンズはなかなか似合わないためか、販売形態としては超小型軽量ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」(H-FS12032)を組み合わせたレンズキットのみとなる。付属レンズをつけたさまは、まあ普通に「それ、ハイエンドコンデジ?」といわれても不思議はない。
背面。中央の緑のラインは電子水準器でもちろんオフにできる。小さいながら、ロータリーダイヤル付の十字キーなど最低限の操作系は確保。ただ、しっかりグリップすると親指の付け根がボタンを押しちゃうことも。モニタは他のLUMIX Gシリーズ製品と同様にタッチパネル
あまりに小さいのでその小ささから堪能しよう
DMC-GM1の小ささは実物を見ないとなかなかピンとこないのだが、なんとか写真で説明してみよう。うちにソニーのサイバーショット「DSC-HX30」(2012年発売の20倍ズームコンデジ)が転がってたので並べてみた。奥行きを除けば、なんとGM1の方が小ぶりだった。
次は同じマイクロフォーサーズ機で比べてみよう。
プロ向けのハイエンド機、オリンパスのOM-D E-M1と並べてみた。E-M1に比べてあまりに小さいのが分かる。
両者のマウントに互換性がある証拠に、互いにレンズを交換してもOKなのだ。
GM1のキットレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」をつけたオリンパス E-M1と、E-M1のハイエンドキットである「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」をつけたGM1
もちろんどちらもこの状態でちゃんと撮れます。にしても、DMC-GM1のキットレンズをつけたE-M1ってかなり可愛いかも。ついでに正面から。
同じマウントなので、DMC-GM1にはいろんなマイクロフォーサーズ用レンズを装着できる。12-40mm F2.8のハイエンドなレンズはさすがにバランスが悪くてつらいものがあるが、細めのシンプルなレンズなら一緒に使っても違和感が少ない。
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