ニコン、沈胴式レンズ付属でコンパクトなニューエントリー「D3300」
ニコンがエントリー向けデジタル一眼レフ「D3300」を発売する。2400万画素センサーを搭載しながら付属標準ズームレンズを一新、カメラシステムとしての小型化を進めた。
ニコンは1月7日、デジタル一眼レフ「D3300」を2月より販売開始すると発表した。新型の標準ズーム「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f3.5-5.6G VR II」をセットした18-55 VR IIレンズキット、望遠ズーム「AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6 G IF-ED」も組み合わせたダブルズームキットが用意され、いずれも価格はオープン。カラーはブラックとレッドの2色。
昨年春に投入された「D3200」(レビューまとめはこちら)の後継となるエントリーモデル。D3200と同じく有効2416万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載するほか、画像処理エンジンが「EXPEED 3」から「EXPEED 4」へと強化され、最高ISO感度がISO25600まで引き上げらた(常用範囲はISO100〜ISO12800)。
“初めての一眼レフ”としての立ち位置に変わりはなく、撮影モードダイヤルには撮り方をカメラがナビゲートしてくれる「ガイドモード」を備えるほか、シーンモードとしては「風景」「ポートレート」などのほか、「こどもスナップ」といった6つのシーンがダイヤル上に設けられており、取り扱いの容易さを高めている。
撮影モードダイヤルには「ポップ」「トイカメラ風」「シルエット」など印象的な効果を適用できる「スペシャルエフェクトモード」も用意されている。こちらのエフェクトは一部を除き、動画にも適用できる。
動画はシャッターボタン隣のボタンを押すだけで録画が開始され、最高1920×1080ピクセルのハイビジョン映像を撮影できる。カメラ本体にはHDMIの外部出力端子が設けられており撮影した動画をテレビなどで楽しめるほか、気に入った一瞬(1フレーム)をJPEGの画像として保存することもできる。
AFは「マルチCAM1000オートフォーカスセンサーモジュール」を搭載しており、測離点は11点(中央1点クロス)。連写は最高5コマ/秒。ファインダー視野率は約95%で倍率は約0.85倍となっている。
付属の標準ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f3.5-5.6G VR II」には沈胴構造を採用しており、手の小さな女性でも操作しやすいようカメラシステムとしての小型化も図られている。背面液晶のサイズは3型(92万画素)で、本体サイズは124(幅)×98(高さ)×75.5(奥行き)ミリ、約410グラム(本体のみ)。付属バッテリー「EN-EL14a」での撮影可能枚数は約700枚(CIPA基準)だ。
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