第176回 観光地スナップの人と背景の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)
観光地でパシャリ1枚。どうしても似た感じになりがち。背景と被写体それに自分との距離、広角か望遠か、カメラの高さなど、ちょっとしたことに気をつければ見栄えはグンとアップするのだ。
撮影する高さを変えてみる
背景に建物の全景を入れたい。そんなときはちょっと距離をとればいいんだが、立地上無理、ってこともある。というわけで、がんばって広角にして顔と塔(時の鐘)の両方が入るように撮ってみた。
でもよく見ると、顔がちょっとゆがんで写ってる。実は広角になればなるほど、周辺部が少し伸ばされたように写るのだ。だから広角レンズで集合写真を撮るときは端っこに行かない方がいいといわれたりいわれなかったりする。
そんなときは、しゃがんで下から撮るべし。低い位置から見上げて撮ればその分全体を入れられるというものだ。
低い位置から顔を撮るとどうしても逆光になりがち。そういうときはストロボを使うのも手だ。
逆に上から撮った方がいいこともある。
豆屋さんで撮らせてもらった1枚。わざと高い位置から撮ることで何を試食してるのかがよく分かる。ついでにおだんごやさんでも1枚。正面から撮るより、少し上から撮った方が「のれんをくぐった感」が出る。
街並みを背景にするときも、わざと少し見下ろして道路を広めにいれたり少し見上げてみたり工夫するとよし。
撮影するときの高さって大事なのだ。少し上から撮ったり下から撮ったりするだけで雰囲気がけっこう変わるのである。
しゃがんだりかがんだり背伸びしたりと高さをかえながら撮ると腰が疲れるけど、そのわずかな一手間を惜しまないようにしたいもんです。もし楽をしたいなら、可動式モニタを搭載したカメラがお勧め。今回も使っておりますが、これは楽チン。
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