防塵防滴システムで撮る海と水着と動物――「FUJIFILM X-T1」×「XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」(2/2 ページ)
人であふれる夏の海は、水しぶきや砂ボコリ、したたる汗などカメラやレンズにとっては最悪の条件。そんな場所でも活躍してくれるのは、防塵防滴に対応したカメラとレンズの組み合わせだ。
スムーズなAF駆動と強力な手ブレ補正機構
XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRのもう1つの特長は、Xシリーズの交換レンズでは初めて防塵・防滴に対応したこと。今回使用したX-T1も防塵・防滴構造であり、オプションとして防塵・防滴対応のバッテリーグリップまで用意されている。これらの機材の組み合わせなら、雨天や海辺、砂漠と行った悪条件でも心配無用、というわけだ。
下の写真は、そんな海辺での1コマ。レンズ面に直接当たる水しぶきには気を付ける必要があるが、ボディや鏡胴部は多少濡れても問題はない。機材のことを気にせず、撮ることに専念できるのが何よりありがたい。海辺だけでなく、湿気の多い雨上がりに草むらや、ホコリが舞う都会の道端でも活躍する。
AFは、レンズ内蔵のリニアモーターによってほぼ無音でスムーズに作動する。超高速とはいえないものの、人物のゆっくりとした動きくらいなら問題なく追従する。室内などの薄暗いシーンではやや迷いが生じるが、まったく合焦不可になることはなかった。また、効果5段分という強力な手ブレ補正機構を備えることも暗所撮影では心強い。
最短撮影距離は45センチで、最大撮影倍率は0.27倍と結構寄れる。マクロレンズほどではないが、ちょっとした接写用にも有効だ。
レンズの外装は、リング部の面積が大きめで、ズームリングにはラバーを配置。チープな印象はなく、手にしたときの質感は良好だ。X-T1との見た目のマッチングも取れている。今回は主に近場でのスナップ撮影を楽しんだが、このレンズ1本を持って海外などの遠方に出掛けるのもいいだろう。「X」シリーズのユーザー層と撮影領域をさらに広げるレンズといっていい。
(モデル:山口恵里奈 オスカープロモーション/ヘア&メイク:Karen Lai)
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