パナソニック、センサーを大型化し明るいレンズを装備したコンパクト「LUMIX DMC-LX100」:photokina 2014
一眼レフ並みの大型センサーを装備し、ライカの明るいレンズを搭載したコンパクトデジカメがphotokina前に姿を現した。
パナソニックは2014年9月15日(現地時間)、ドイツ・ケルンで開幕する世界最大の写真関連見本市「photokina 2014」の開幕前日に記者会見を開き、高級コンパクトデジカメの新製品「LUMIX DMC-LX100」(以下LX100)を発表した。本体色はブラックとシルバーの2色だ。
LX100は現在販売中の「DMC-LX7」(以下LX7)の後継に当たる製品。LX7に比べると撮像素子が大きくなり、暗いシーンに強くなった。LX7は1/1.7型のMOSセンサーを搭載していたが、LX100は4/3型の大きなセンサーを装備した。
センサーは大きくなっても画素数は変わらず1280万画素。画素1つに入る光量が増えるので、暗いシーンに強くなる。
このセンサーに合わせるレンズは新開発のLEICA DC VARIO-SUMMILUXレンズだ。焦点距離は35ミリ換算で24-75ミリで(3.1倍ズーム)、F1.7-2-8という明るいレンズだ。LX7のレンズが35ミリ換算で24-90ミリのF1.4-2.3だから、ズーム倍率とF値はやや落ちたが、先に述べたセンサーの大型化の効果によって、明るい写真が撮れるようになっている。
LX7では別売りだったライブビューファインダー(LVF)を内蔵していることも大きな特徴だ。LX100のLVFは276万ピクセルの液晶ファインダーになっている。そして、カメラをより細かく操作したいというユーザーの要望によって、本体天面にシャッタースピード調節ダイヤルと露出補正ダイヤルを配置した。
動画撮影機能が充実したことも大きな話題だ。フルHD(1920×1080ピクセル)にとどまらず、4K(3840×2160ピクセル)の動画を撮影することもできる(30フレーム/秒)。撮影した動画から、好みのシーンを静止画として切り取る「4Kフォト」機能にも対応している。
なお、日本での発売時期や価格は未定。
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