パナソニック、“手のひらマイクロフォーサーズ”にファインダー搭載の「LUMIX DMC-GM5」を投入:photokina 2014
手のひらに収まってしまうほど小さいボディながら、立派なレンズ交換式のミラーレス一眼として人気を博している「DMC-GM1」。photokinaを前にして、その次世代機が登場した。
パナソニックは2014年9月15日(現地時間)、ドイツ・ケルンで開幕する世界最大の写真関連見本市「photokina 2014」の開幕前日に記者会見を開き、レンズ交換式のミラーレス一眼デジタルカメラの新製品「LUMIX DMC-GM5」(以下GM5)を発表した。本体色はブラック、レッド、グリーンの3色だ。
GM5は、手のひらに収まってしまうほど小さいボディで人気を博している「DMC-GM1」(以下GM1)の後継機種。GM1とほとんど変わらない大きさでライブビューファインダー(LVF)を内蔵し、フラッシュなどを取り付けられるホットシューを装備した点が最大の特徴だ。LVFは116万ピクセルの液晶ファインダー。パナソニックによると、LVFを搭載したミラーレス一眼としては世界最小の製品となるという。
撮像素子はGM1と同じく1600万画素のLive MOSセンサー。ISO感度は200〜2万5600で、最低ISO100相当までの減感が可能だ。
動画撮影機能も強化した。従来機では最高でもフルHD(1920×1080ピクセル)の60iまでの動画しか撮影できなかったが、新機種ではフルHDの60pで撮影、記録が可能になった。
GMシリーズにフィットする小型のレンズも登場
パナソニックは同時にマイクロフォーサーズシステム対応の交換レンズ2機種も発表した。どちらもGMシリーズの小さなボディに似合うコンパクトなレンズだ。
1つ目は「H014A」。これは14ミリ(35ミリ換算で28ミリ)の単焦点広角レンズだ。開放F値は2.5。ワイド/マクロ/フィッシュアイのコンバージョンレンズを使うことで、さまざまな効果を楽しむこともできる。本体色はシルバーとブラックの2種類。
レンズ構成は5群6枚で、3枚の非球面レンズを使用している。これを厚さわずか20.5ミリの鏡胴に詰め込んだ。レンズ本体は小さいが、ひずみを最小限に抑え、解像感を十分に引き出しているとしている。また、オートフォーカス用の内蔵モーターは静かで、動画撮影にも適している。
2つ目は「FS35100」だ。焦点距離が35-100ミリ(35ミリ換算で70-200ミリ)のズームレンズで、F値はF4.0-5.6。ズーム撮影時の手ブレを抑えるため、レンズに手ぶれ補正機構を内蔵している。本体色はシルバーとブラックの2種類。
レンズ構成は9群12枚。そのうち2枚には異常部分分散ガラスを採用しており、色収差を最小限に抑えている。また、1枚の非球面レンズを採用することで、レンズ本体を小さくしながら高い光学性能を維持することに成功しているという。
なお、どの製品も日本での発売時期や価格は未定。
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