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写真構図の効果的な使い方とその特徴――フレームインフレーム、三角、対角線編撮影テクニックを基本から

構図編の第1回目では、試しやすい基本の構図を解説させていただきました。2回目となる今回は、挑戦すると面白い、遊び心のある構図をご紹介していきます。

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 写真を撮るときに気を付けたい基本的なお話を毎回しているこの連載、今回は挑戦すると面白い、遊び心を含んだ構図を紹介します。基本的な日の丸、二分割、三分割の構図については、前回ご紹介しているので、まだご覧になっていない方はぜひ読んでみてください。

フレームインフレーム

フレームインフレーム
こっそり狙っている視線の先になにがあるのか。この構図はいろいろと遊べます

 窓枠のフレームの中に被写体をおさめた構図です。電車の車窓から見える景色が印象的だったときなどにオススメです。外や中の景色だけを撮影するのではなく、窓枠全体を一枚の写真として構図に収めると、周りの情景+被写体の関係性が写真に生まれます。

フレームインフレーム

三角構図

三角構図
人物を上に向かう三角構図、建物を下に向かう三角構図で収めてみました

 画面の中心を頂点とした三角形を作ることで、写真に安定感が生まれるのが三角構図ですが、応用することで面白い写真が撮れます。構図の真ん中の上下に向かって頂点をつけるイメージで撮影すると、写真を見たときに視覚が誘導され、上昇する印象やかっこいい写真になります。

 ビル街など高層建築物の間で周辺が歪む超広角レンズを使用すると、この写真のような効果が得られます。

三角構図

対角線構図

対角線構図
左上から右下へは左右に並んだ男女の関係値を入れ、右上から左下へは足の実像と影を区切ってみました

 先ほどの三角構図は中央へ視覚を誘導しましたが、対角線構図は斜めの線を意識して撮影します。被写体を対角線上に置くことで視覚を斜めに誘導し、視線の先にある被写体などの印象を強めることができます。構図を決める際に異なる意味やメッセージなどを含めるとおしゃれな一枚が撮れるかもしれません。

対角線構図

1枚で収めたときの被写体の面白さを、アイデアと構図で表現する

 いいな!っと感じた被写体をどのように撮れば、自分以外の誰かに伝わるのか。構図をアレコレ考え始めると、写真の壁に当たり撮れなくなる場合もあります。

 そんなときは、被写体の素材をどのように生かして撮ると面白いのかをまず考え、湧いてきたアイデアをもとにどのようにフレーミングしていくのかを考えて、いろいろなパターンで撮影してみましょう。

 なかでもフレームインフレームはアイデア次第で、いろいろな遊びやメッセージを伝えることができるのでぜひとも試してみてください。

撮影テクニックを基本から

(モデル:Max_Ezaki / 写真素材「ぱくたそ」の現役ドイツ人ハーフモデル)

撮影者プロフィール

photo

MAKOTO TSURUTA(つるた まこと)

元『週刊ゴング』カメラマン。スポーツで写真を学び、その後メーカー担当として首都圏量販店に常勤し、一眼レフカメラの販売を担当。現在Webプロモーションを得意とする活動の傍ら、写真をさらに楽しむコンテンツサイト「PHOTOWORK」http://photowork.jp/を運営中。個人サイトはhttp://one-cut.net/


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