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写真を自動整理してくれる家庭用フォトストレージ「Wonder Photo Box」

ついつい撮った後、スマートフォンやメモリーカードの中にためっぱなしになってしまう写真を、まとめてバックアップし、いつでも閲覧しやすいように整理するストレージ「Wonder Photo Box」が登場。

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 富士フイルムが5月21日、デジタルカメラやスマートフォン、PCなどに保存されている写真を取り込み、独自の画像解析技術「イメージオーガナイザー」により、写っているシーンごとに自動的に整理してくれる家庭用のフォトストレージ「Wonder Photo Box」を発表した。6月5日に発売する。価格はオープンプライスだが、富士フイルムモールでの販売価格は3万5100円(税込)。

 Wonder Photo Boxは、PhotokinaやCP+ 2015でも参考出展されていた、富士フイルムのフォトストレージ。女性、特に母親層をメインターゲットに、デジタルカメラやスマートフォンにたまった写真をまとめて転送し、カレンダーや家族の1人1人、シーンなどに分類して、必要に応じていつでもテレビなどで見られるようにする製品だ。同様のコンセプトを持つ製品として、バッファローの「おもいでばこ」がすでに人気を博しているが、その市場に対抗馬として投入される。

Wonder Photo Box
富士フイルムのフォトストレージ「Wonder Photo Box」
Wonder Photo Box
前面にUSB端子とSDメモリーカードスロットを備える。USB端子はスマートフォンなどからの写真取り込みに利用するほか、マウスもつなげられる
Wonder Photo Box
背面には有線LAN、HDMI、Micro USB端子を搭載。Micro USBはPCとつないでデータを取り込める
Wonder Photo Box
本体上部には幅10ミリのスリットがあり、タブレットなどを立てかけることもできる
Wonder Photo Box
テレビとつないで利用するのが一般的な使用法だが、アプリをインストールしたタブレットやスマートフォンでも利用可能だ

 Wonder Photo Boxのサイズは幅149×高さ30.5×奥行き123ミリ、重さ約323グラムと、手に乗るくらいの大きさ。テレビにHDMIで接続して、リモコンやUSBマウスで操作する。インターネット接続環境があることが推奨されており、有線LAN、もしくは無線LANで家庭内のネットワークに接続できる。iOS版とAndroid版の専用アプリも用意しており、タブレットやスマートフォンなどでも利用可能だ。

 本体前面にはUSB端子とSDメモリーカードスロットを備え、スマートフォンやメモリーカードを接続すると自動的にすべての写真が転送される仕組み。取り込み済みの写真は転送されないので、画像を選ぶ必要はない。ストレージは1Tバイトのハードディスクを内蔵。およそ15万枚の写真が保存可能だという。動画の保存にも対応する。

 最大の特徴は、冒頭でも触れた画像解析技術、イメージオーガナイザーによる写真の自動振り分け機能だ。取り込んだ写真は、自動的に日付別に振り分けられ、カレンダー形式で表示可能。月単位や年単位でまとめて表示することもできる。また露出などを解析し、写真にレーティングを自動で付与する機能もある。

 さらに、インターネット接続の設定が完了していれば、撮影場所別に、地図の上に画像を表示する機能もある。ペットや料理、花、夜景、風景、海、屋内、屋外といったシーンごとに自動的に分類する機能も利用可能だ。後述のクラウドサービスに契約すれば、人物ごとに振り分ける機能も提供。人物で仕分けたものは、例えば家族のメンバーの写真が簡単にまとまるため、子どもが写っている写真だけを閲覧する、といったことも簡単だ。

Wonder Photo Box
インターネットにつないでおけば、写真を取り込んだときに自動的に写真を仕分けしてくれる。クラウドストレージの契約があれば、人物を認識して個別のフォルダに整理することも可能だ
Wonder Photo Box
フォトブックを自動編集してくれる機能もある。気に入ったらそのまま注文できる

 インターネットにつながっている状態でなら、そのままプリント注文も可能。自動的にレイアウトされたフォトブックも注文できる。また“スマホ de チェキ”こと「instax SHARE SP-1」からの出力にも対応している。

 クラウド上の画像保管サービス「安心バックアップサービス」も提供する。Wonder Photo Boxに保管されている画像をクラウドサーバーにバックアップできるサービスで、2Gバイトまでは無料で利用可能。2Gバイト以上50Gバイトまでは月額400円、100Gバイトまでは月額800円、200Gバイトまでは月額1500円、500Gバイトまでは月額2500円、1Tバイトまでなら月額3500円(いずれも税別)。バックアップ用途のほかに、外出先や遠隔地から写真を閲覧することも可能になるため、親戚などと写真やアルバムを共有することも可能になる。

Wonder Photo Box
独自の技術「イメージオーガナイザー」により、魔法のように整理してくれることから、「魔法の写真箱」という愛称を持つ
Wonder Photo Box
多くの人が写真を撮るようになったが、撮った写真は撮りっぱなしで整理していない人が多い。見返す機会も少ない
Wonder Photo Box
写真が整理されれば、もっと活用できるはず、というのが富士フイルムの考えだ
Wonder Photo Box
Wonder Photo Boxの主な特徴は4つ
Wonder Photo Box
イメージオーガナイザーにより実現されている便利な4つの機能
「Wonder Photo Box PB-20」の主な仕様
内蔵メモリー容量 HDD 1Tバイト
最大保存画像数 約15万枚
動画保存時間 約90時間(動画のみの場合)
インターフェイス SD/SDHC、USB 2.0(Type A)、USB 2.0(Micro B)、HDMI(Type A)、有線LAN(10BASE-T/100BASE-TX)、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)
対応ファイルシステム FAT、FAT32
対応ファイル 静止画:JPEG、PNG(最小640×480ピクセル、最大7500×7500ピクセル)、動画:MOV、MP4(最大1920×1080ピクセル、4Gバイト)、音楽:MP3(BGM用)
外形寸法(幅×高さ×奥行き) 149×30.5×123ミリ
重量 約323グラム
付属品 リモコン、USBマウス、ACアダプター、HDMIケーブル(1m)

 イベントには先日第二子を妊娠したことを発表したモデルでタレントの木下優樹菜さんが登場し、Wonder Photo Boxで実際に撮影した家族の思い出の写真を整理したところ、とても簡単で便利だったと紹介。「一家に一台買うべき」とその魅力を語っていた。

Wonder Photo Box
富士フイルム イメージング事業部長の山元正人氏と木下優樹菜さん

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