第185回 水着と焦点距離と潮風の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(1/3 ページ)
さあ、夏と言えば恒例の水着撮影! なのだが、今年はなんと風が強くて遊泳禁止……。晴れているのに泳げず、風で砂が痛いほど飛んでくるという状況の中、モデルさんにはがんばってもらった。
梅雨も明け、毎年恒例の水着の季節。さあ空は快晴でピーカンだし、海で撮るぞ、と意気揚々と出かけたら……。海はこんなでした。
風もこんなでした。
海水浴場は強風と高波のため「遊泳禁止」。わはははは。
まあ泳ぐ予定は特になかったけれども、波打ち際に近づいて水と戯れるのも無理、砂浜に座ったら低空を吹き付けてくる砂粒で痛くてしょうがないという状態だったので、海辺で女子を撮るというシンプルなテーマに切り替えざるを得ないのであった。
もうせっかくだから基本的なとこをいくか、と。
海辺で撮るときは潮風対策を
海辺は凶悪である。何が凶悪って、風が凶悪。特に砂浜に吹く風はカメラにとって凶悪な成分を多く含んでる。海辺に写真を撮りに行くときの基本は潮風対策。
撮らないときはバッグにしまうかカメラに布をかけて潮風が直接当たらないようにするべし。レンズキャップはまめに着脱。風が強い日はあっという間に潮風でレンズが汚れる。潮風に含まれてる塩分や細かい粒がよくないのだ。
特にレンズ交換時は慎重に。間違っても潮風を浴びながら交換しないこと。屋外ではバッグの中に手を入れて手探りで交換するのがいい。
いつもつい「あ、ここはこっちのレンズの方がいい」と思ったら交換しちゃってあとで「センサーに汚れが……」となるので今回はレンズ交換はしないことにして、ボディを3台持って行ったのである。こんな感じで、24ミリから300ミリ(35ミリ判換算)をカバー。
普通は何台も持って行ったりしないものだけど、できればレンズ交換は普段以上に慎重に。さらに防じん防滴仕様のカメラだとなおよし、である。
まずはシャッターを切って間や呼吸を合わせていく
さて、人を撮るときの基本は、たくさん撮ることと、ときどきカメラから目を離して相手と目線を合わせることと会話をすること。
会話は簡単。ちょっと撮っては撮った写真をモニタに映して一緒にあれやこれや感想をいえばよいかと思う。
表情はコロコロ変わるし、風で髪の感じも変わるし、タイミングが悪いと目をつぶってたり、もっと悪いと目が半分だけ開いてたりするから、そういうのを避けるためだ。
1枚ずつじっくり撮ってもいいけど、なんとも「間が悪い」とか「呼吸が合わない」ことってあるわけで。
たくさん撮るといっても、高速連写で15枚連写するよりは、3枚の連写を5回の方がいい。パパパッと撮って少し間があいてパパパッと撮る。その間の入れ方で表情が変わる。
撮り始めの30分くらいはお試し期間というつもりでいるのもよいかと思う。
そして撮りながらモニターでチェックする。ピントがずれてないか、背景に問題はないか、セッティングはOKか、撮る方のタイミングと撮られる方のタイミングは合ってるか。
まあ、大容量のメディアを入れていって、容赦なくたくさんシャッターを切りましょうということです。
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