D5と同等のAFシステムを搭載したDXフォーマットデジタル一眼レフ「D500」
ニコンがDXフォーマットのデジタル一眼レフ最上位モデルを発表。フラッグシップモデル「D5」のAFシステムや新画像処理エンジン「EXPEED 5」を搭載する高性能モデル。実売価格は26万円前後で、3月に発売予定だ。
ニコンイメージングジャパンが1月6日、APS-Cサイズに相当するDXフォーマットのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「D500」を発表した。最上位モデル「D5」と同等のAFシステムを搭載しながら、DXフォーマット採用によるコンパクトなボディを実現している。価格はオープンプライスだが、実売予想価格はボディが26万円前後(税込)、「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」が付属するD500 16-80 VRレンズキットが34万円前後(税込)。D5同様、3月に発売予定だ。
D500は、153点AFシステムや新画像処理エンジン「EXPEED 5」など、フラッグシップモデルのD5に採用された最新システムをふんだんに取り入れたDXフォーマットの最上位モデル。有効2088万画素のDXフォーマット(23.5×15.7ミリ)CMOSセンサーに、新開発したという「マルチCAM 20Kオートフォーカスセンサーモジュール」を組み合わせた。AFポイントは153点で、このうち中央部と周辺部の99点がクロスセンサ−となっている。常用感度はISO100〜51200、減感はISO50相当(Lo 1)、増感はISO1640000相当(Hi 5)をサポート。フリッカー低減機能も用意した。
連写速度は10コマ/秒。バッファメモリを増量し、14ビット記録のロスレス圧縮RAWデータでも200コマまでの連続撮影が可能だという。4K UHD(3840×2160)/30pでの動画撮影もサポートしており、高精細な映像撮影などにも利用可能。フルHD、HD動画撮影時には、上下、左右、回転の3方向のブレの影響を軽減する「電子手ブレ補正機能」や、白とび、黒つぶれを抑えた自然な明るさの映像が得られる「アクティブD-ライティング」も使用可能だ。
背面の液晶モニターは3.2型(約236万ピクセル)で、タッチセンサーを搭載。タッチAFやタッチシャッターなども利用できる。上が最大約90度、下は最大約75度まで稼働するチルト式で、多様なアングルでの撮影が可能となっている。
外形寸法は約147×115×81ミリ。重さは約860グラム(バッテリーおよびXQDカードを含む、ボディーキャップを除く)。メモリカードはXQDカードとSDXC/SDHC/SDメモリーカードが利用できる。
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