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広角レンズ&個人認証でスナップに最適、パナソニック「DMC-FX40」3万円台で買える、「イチオシ」デジカメ(3)

» 2009年06月17日 11時29分 公開
[小山安博,ITmedia]

 パナソニック「DMC-FX40」は、35ミリ換算で25ミリから125ミリという広角の5倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジカメ。今回紹介している中ではもっとも広角に強いレンズを搭載しており、室内での集合写真や風景を幅広く撮りたいときなどに威力を発揮する。ズーム倍率も5倍あり、ある程度は望遠側のカバーができているのもありがたい。

photophoto 「DMC-FX40」

 顔検出機能を強化した「個人認証」機能を搭載。単に人物の顔を検出するだけでなく、個人を特定して顔検出と同時に登録名を表示してくれる。登録した顔は優先的にピントが合うため、複数で写真を撮る際にも、子どもや恋人など、よく撮る人にピントが合いやすい。

photo 上面にはFXシリーズ伝統のスイッチ式の電源、ズームレバーと一体のシャッターボタン、モードダイヤルが並ぶ

 登録できるのは6人まで。それぞれに名前と誕生日を設定でき、3歳未満の顔(人物)を登録すると、自動でシーンモードの赤ちゃんモードに切り替わるあたり芸が細かい。同じ人物を何度か撮影していると自動的に登録画面になるほか、ガイドラインに従って撮影もできる。ただ、試用した限りでは、ガイドラインに従って撮った方が精度が高いように感じた。

 本体液晶での再生時に、登録した個人の顔が写った写真だけをピックアップして撮影することができるほか、付属ソフト「PHOTOfunSTUDIO 3.0」も個人認証機能に対応している。カメラで認証した個人を検索できるほか、PC内の画像も解析して顔で分類することが可能だ。そのほか、動画のYouTubeアップロード、iTunesで管理している楽曲を使ったスライドショーといった機能も搭載している。

 「おまかせiAモード」によって、カメラを被写体に向けるだけで自動的に6つのシーンを認識し、最適な設定が施される。個人認証により「赤ちゃん」の認識が行われるようになったほか、赤目の自動補正機能、暗部補正、逆光補正の適用も自動で行われる。

photo シンプルで奇をてらわないボディデザイン

 移動する被写体の撮影に便利な機能として「追っかけフォーカス」を搭載しており、最初に追っかけフォーカスのピント枠を合わせると、あとは自動で被写体を追尾してピントと露出を合わせ続けてくれ、最後にシャッターボタンを半押しするとピントと露出が決定される。

 基本的には半押しから全押しまではほとんど一気押しに近い感覚で撮影すると良さそう。移動する被写体のほか、メインの被写体に合わせてカメラを動かせば、AFロックと同じような使い方もできる。追尾精度や速度などについてはさらに向上を期待したいが、それでもなかなか使える機能だ。

 高速連写モードを備えており、2メガサイズの16:9画像であれば最速10コマ/秒または最速6コマ/秒の連写が可能だ。連写も最大100枚までOKで、メカニカルシャッターにより、スミアも防いでくれる。動画については720pのハイビジョン撮影に対応している。背面液晶での再生時にBGM付きスライドショーを楽しめるほか、±2度までの傾きを補正する機能も備える。画像へ日付や赤ちゃんの月年齢を焼き込む機能も用意されている。

 個人認証という新しい機能を追加してカメラの新しい便利さを実現したDMC-FX40。広角25ミリのレンズも得難い特徴で、とにかく簡単に、確実に撮りたいユーザーにおすすめしたい。

パナソニック「DMC-FX40」主要スペック

製品名 DMC-FX40
撮像素子 1/2.33型 有効1210万画素 CCD
レンズ 光学5倍(35ミリ換算 25〜125ミリ)
手ブレ補正機能 光学式
背面液晶 2.5型 約23万画素
記録メディア SDメモリーカード(SDHC対応)
動画 最大1280×720ピクセル MotionJPEG
撮影可能枚数 約350枚(CIPA規格)
サイズ 95.3(幅)×52.9(高さ)×21.5(奥行き)ミリ、約128グラム(本体のみ)

作例

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モデル:工藤杏(くどうあん)

テレビ・映画を中心に活動。出演映画「銀の鈴」も公開中。

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