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物欲を刺激するスリムデザイン、ソニー「DSC-T900」3万円台で買える、「イチオシ」デジカメ(4)

» 2009年06月18日 13時29分 公開
[小山安博,ITmedia]

 スタイリッシュな薄型ボディにスライド式のレンズカバーを備えたソニーの「サイバーショット DSC-T900」は、高級感あふれるデザインと高い質感を備えており、グラデーションのある光沢仕上げなど、4色のカラーバリエーションも所有欲をかき立てる。

photophoto 「DSC-T900」

 本体サイズは97.9(幅)×57.8(高さ)×16.3(奥行き)ミリ、約124グラムで、最薄部は15.1ミリととにかく薄い。前面を覆うレンズカバーを閉めればほぼフラットになり、スーツのポケットにも収まりがいい。それでも光学式手ブレ補正付きの35〜140ミリ(35ミリ換算)光学4倍ズームレンズを搭載しており、利便性は高い。

photo ボタンは上部のシャッターボタン、電源ボタン、再生ボタンだけ。動画と静止画はスイッチで切り替える

 背面は約92.1万ドットという高解像度の3.5型“エクストラファイン液晶”を搭載。さらに液晶はタッチパネルとなっており、アイコンをタッチすることで各種設定を行うため、背面にはボタン類はなく、シンプルでフラットな外観となっている。

 タッチパネルのインタフェースは従来通りで、撮影時にはタッチした場所にピントを合わせることができ、顔検出時には顔をタッチするとその人物に優先的にピントを合わせる。再生時には液晶の左右をタッチして画像送り、任意の場所をタッチし続ければ拡大表示になる。

 編集機能も豊富で、タッチパネルを生かして撮影画像に手書きやスタンプ、フレームを追加するほか、魚眼やクロスフィルター、放射、パートカラーといった補正機能も搭載している。

 個人的にタッチパネルは、ハードウェアのボタンに比べて直感性は高いが即応性はやや劣るという印象。頻繁に設定を変えるよりは、基本カメラ任せのオートで撮影する方が向いているように思う。

photo スライド式のレンズカバーは動きもなめらかで高級感がある。ステレオマイクを備える点も特徴

 オート撮影については「おまかせオート撮影モード」を搭載している。モードを設定すると「おまかせシーン認識」が動作し、夜景&人物/夜景/逆光&人物/マクロといった、失敗しやすいシーンを自動認識して最適な設定にしてくれる。顔検出「顔キメ」やスマイルシャッターも動作するので、設定は最小限でいい。また、設定を変えて2枚の写真を撮る「アドバンスモード」も備えている。

 笑顔を検出して自動でシャッターを切るスマイルシャッターは、既存モデルにあった連続撮影枚数6枚の制限が撤廃され、光学ズームも使えるようになったのでより利便性が高くなった。大人/子どもの自動判別機能もあり、子どもの笑顔を中心に撮影する、ということが可能だ。

 動画撮影機能では最大1280×768ピクセルのハイビジョン動画撮影機能を搭載しており、HDMIで出力することができる。液晶テレビ「ブラビア」と組み合わせた際に、写真をテレビにきれいに表示する「ブラビア プレミアムフォト」にも対応。HDMI経由でブラビアのリモコン操作が可能になるブラビアリンクもサポートする。

 鑑賞/確認環境がテレビやモニターでアスペクト比が16:9が中心の場合、画質モードを16:9に設定しておくと便利。従来の2Mサイズに加え、9Mサイズでの撮影も可能だ。本体のの液晶も16:9なので、環境が整っていれば16:9を標準にしても良さそうだ。好きな音楽とともにスライドショー再生をする「音フォト」でも、写真を絞り込んでからスライドショーができるようになっている。

 大画面/高解像度液晶なので、カメラ上での画像確認も容易で、さらに撮影時刻が近い写真をグルーピングする「イベントビュー」や、カレンダー表示の「日付ビュー」、子どもの顔や笑顔の写真を絞り込む「画像絞り込み」機能も搭載しており、メモリカード内にたくさんの画像を保存していても管理しやすい。

 スマートでスタイリッシュに、サッと取り出して簡単に撮影したい人に適したカメラだろう。

ソニー「DSC-T900」主要スペック

製品名 DSC-T900
撮像素子 1/2.3型 有効1210万画素 CCD
レンズ 光学4倍(35ミリ換算 35〜140ミリ)
手ブレ補正機能 光学式
背面液晶 3.5型 約92万画素
記録メディア メモリースティック デュオ(PRO デュオ/PRO-HG デュオ対応)
動画 最大1280×720ピクセル MPEG-4
撮影可能枚数 約200枚(CIPA規格)
サイズ 97.9(幅)×57.8(高さ)×16.3(奥行き)ミリ、約124グラム(本体のみ)

作例

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モデル:工藤杏(くどうあん)

テレビ・映画を中心に活動。出演映画「銀の鈴」も公開中。

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