春だし、「デジカメプラス」創刊という区切りでもあるし、この連載も再び基本に立ち返ってカメラの持ち方構え方からはじめよう。
実のところ、手ブレ補正機構が当たり前になった今、よく晴れていればどんな構え方で撮ってもいい。それがデジカメのいいところなんだけど、持ち方が悪いと応用が効かなかったり、しっかりした構えができてないと、ちょっと日がかげって曇ったり、太陽が傾いて暗くなってくるととたんに手ブレが増えてくるものなのだ。
よく手ブレするという人は、次のことに気をつけるといい。
3番目は結構大事。人間の目には明るくてもカメラには暗いことってよくある。夜間や室内はもちろんのこと、厚い雲の曇天下。日没前後の夕方。日陰。森の中。人間の目には問題なくても、カメラにとっては暗かったりするのだ。そんな場所では撮るときに注意したりISO感度を上げたりして対処したい。
4番目は今回のテーマだ。
まずは一眼レフ。さっと渡してみるとこんな持ち方に。
左手がよくない。エントリー向けの一眼レフについてくるレンズは軽量なのでどんな持ち方でも持ててしまうが、これではズームリングを回せない。
基本は左手でレンズのズームリングを支えること。そしてファインダーはマユのあたりに押しつける。ファインダーと右手と左手の3つで固定すると安定する。
もうひとつ重要なのは脇。よく脇を締めろといわれるが、肘が身体から浮かないように、二の腕を身体にくっつけて固定しちゃうのがポイントだ。
実は長くて重い望遠レンズをつけてみるのが持ち方の確認にはおすすめ。レンズが重い分、左手で下からしっかり支え、脇をちゃんと締めないと安定しないからだ。
レンズが長いと左ヒジが浮きやすいので、左足を少し前に出して身体をちょっと斜めにする。そうするとより安定する。
それでも安定しないときやシャッタースピードをあまり上げられないときは、もうひと工夫。しゃがんでヒザをヒジに乗せたり、壁や木などにもたれて身体を安定させるなどなどを考えるべし。
これは、しゃがんで撮るのは、低い位置にいる被写体を遠くから狙うとき(動物とか)にいい。
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