ではさらに細かい話なぞを。
ランチやデザートは白いお皿で出てくることが多い。白いお皿があるとカメラは自動的に白い皿が真っ白に飛ばないよう調整してくれる。そうすると料理が暗く写ってしまう。でも料理は明るく撮れた方が美味しそうである。
そんなときはプラスの露出補正をする。カメラによるけど、だいたい+0.7(+2/3)ぐらい上げて様子をみるといい。
次は色。ホワイトバランスを合わせる話をさっきしたけど、外光と室内光が微妙に混じった場所だと、青白く感じちゃうことがある。でも料理はほんの少し赤みがかかってる方が美味しそうに撮れたりする。
ちなみに赤みがある方(右の写真)はホワイトバランスを太陽光にあわせてある。窓から入る外光に合わせたわけだ。向かい合ってふたりで食べるときは縦位置にして相手の料理も少し入るようにしてやるといい。
縦位置と横位置では結構雰囲気が変わる。
室内で撮るときは手ブレにも注意。室内で料理を撮るときの基本は、フラッシュをオフにすること。発光禁止にする。でも、そうすると手ブレしやすくなる。
撮ったらさっと拡大再生してブレてないかどうかチェックすること。手ブレ補正がついててもシャッタースピードが遅ければブレる。マクロで撮るとよりブレが目立つ。ISO感度をひとつ上げたり、押さえで何枚か撮っておくといい。
個性的な料理は個性的に撮る。例えばこんなパフェ。パフェは縦長なので縦位置で横から撮ってみた。
まあ普通である。窓からの光がおもいきり逆光になってるし、立体感もない。そこでレンズを広角側にして斜め上から撮ってみた。
広角で撮ると遠近感が強調される。パフェの上にのっかってるオレオと……もうひとつはなんといえばいいのか、それが極端に写り、パフェから翼が生えてるみたい(それはいいすぎか)。
もうひとつ、超部厚いホットケーキを食べてみた。
普通に撮っても分厚い。
こういう普通じゃないものはちょっと凝った撮り方をしてみる。例えばわざと斜めにして低い位置から厚みが強調されるように撮ってみたり。わざと大きくぼかして逆光でふわっという感じにしてみた。
同じ料理をいろんなパターンで撮ってみたりしたけど、大事なのは料理が出されたら、どう撮るかを一瞬でぱっと決めて、さっと撮ってさっと食べること。温かいものは温かいうちに。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR