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ハイビジョン3D動画を2万円台で レッツコーポレーションから低価格ビデオカメラ

» 2010年07月29日 15時54分 公開
[ITmedia]

 レッツコーポレーションは7月29日、ハイビジョンの3D動画を撮影できるポケットサイズのビデオカメラ「3Dsunday Pocket HD Camera」を8月下旬より販売開始すると発表した。同社直販サイトでの販売価格は2万9800円。

photophoto 「3Dsunday Pocket HD Camera」
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 新製品は2つの光学系と2つの撮像素子を搭載しており、720pのハイビジョン3D映像を録画できる。3Dの記録方式はサイドバイサイド方式で、同方式の再生に対応する3DテレビとHDMI接続すれば、自分で撮影したハイビジョンの3D動画を家庭で楽しむことが可能だ。

photophoto 撮影した3D映像を対応テレビに映し出した状態。この状態で3Dメガネを書けると立体的に見える(写真=左)、テレビ側の3D出力をオフにすると、録画されているのは左右に分割された映像であることが分かる(写真=右)

 並んで配置されているレンズの間隔は40ミリで、被写体との距離が約85センチのときに対象が奥行きの基準点になるよう設定されており、被写体がその距離より手前ならば飛び出しているように、奥ならば奥にあるよう感じられる。なお最短撮影距離は約20センチとなっている。

 搭載する撮像素子は5メガピクセルのCMOSセンサーで、720p(1280×720ピクセル)の動画撮影のほか、JPEGの静止画も撮影できる。動画コーデックはMPEG-4/H.264で、保存時のファイル形式は.MP4。静止画撮影時、センサーは1つのみが稼働し、撮影される静止画のサイズは最大2592×1944ピクセルとなる。記録メディアにはSDメモリーカードを使用する。

 本体サイズは118(幅)×72(高さ)×23(奥行き)ミリ、約148グラムで、背面には2.4型液晶ディスプレイを搭載する。この液晶はパララックスバリアと呼ばれる、3Dメガネと同等のフィルタをディスプレイ前面に装着することで裸眼でも立体感を得られる仕組みを備えており、プレビュー時など、3Dテレビに接続していない状態でも3D映像を楽しめる。

 本体下部には充電用を兼ねたスライド式のUSBコネクタを内蔵する。本体メモリにアプリケーションが搭載されており、このアプリケーションで撮影した動画の簡易編集やYouTube/FaceBookへの投稿も行える。また、撮影した3D動画を赤青メガネで立体感を得るアナグリフ方式に変換することも可能で、3Dテレビがない環境でも、3Dを体験できるよう考慮されている。

photophoto 背面液晶でも立体感を得られる(写真=左)内蔵されたアプリケーションで、サイドバイサイド方式の3D映像をアナグリフ方式へ変換できる(写真=右)

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