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カスタマイズ性とサイズ感の両立――キヤノン「PowerShot S95」(1/5 ページ)

» 2010年11月01日 11時05分 公開
[小山安博,ITmedia]
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気軽に携帯できるサイズ感

 PowerShot S95は、ブラックボディのシンプルなデザインのカメラだ。本体サイズは99.8(幅)×58.4(高さ)×29.5(奥行き)ミリ、撮影時の重さは193グラムで、手のひらに収まるコンパクトな大きさだ。

photophotophoto 「PowerShot S95」。シンプルでカメラらしいスタイル。フラッシュはポップアップ式

 全体的には直線的なスタイルで、表面にはEOSシリーズと同じビーズ入り塗装が施されており、質感はいい。手触りも良くて、カメラを持っている気にさせる。前面はほぼ中央に配置されたレンズ、「Canon」ロゴの2点が目立つ以外はシンプルかつシックにまとめられており、古びないデザインだといえる。

photophoto 本体上部のボタン配置は一般的だが、RING FUNC.が独特(写真=左)、本体背面(写真=右)

 本体上部にはシャッターボタン一体型ズームレバー、モードダイヤル、電源ボタン、コントローラーリング機能切り替えボタン。背面には再生ボタン、ショートカットボタン、コントローラーホイール、メニューボタン、ディスプレイボタンそれぞれ並んでいる。

 コントローラーホイールには十字キーと中央ボタンが一体化しており、中央がファンクションボタン、十字キー上が露出補正、右がストロボ、下がセルフタイマー、左がマクロボタンという割り当てだ。

 このサイズのコンパクトデジカメでは珍しく、レンズ周辺にダイヤル「コントローラーリング」が設けられており、後述する高い操作性を実現している。絞りリングのようなイメージで、レンズ周辺を持ってダイヤルを回す操作はマニュアル感たっぷりだ。

photophoto レンズ周辺はダイヤル式になっており、自由に回転できる。動きはクリック感があり、一眼レフ用レンズのピントリングとは異なる動作(写真=左)、AUTOモードにすると、コントローラーリングで焦点距離のステップズームが行える(写真=右)

 コンパクト機だがボタン数も適度な印象で、ボタンも比較的大きいので押しやすい。オートモードでは「こだわりオート」機能を搭載。人がいるかどうか、逆光か夜景か、画面内の色はどうか、動きがあるか、といった状況をカメラが判別して最適な撮影設定を適用してくれる。スポットライトと顔の一部が暗いときという2つの状況が新たに判別できるようになっており、暗所で人の一部だけが暗いとき、明るい場所で顔だけが暗くなるような場合に適切な露出やフラッシュ制御を行ってくれる。

 気軽に撮影したい場合は、特に設定をいじる必要なく、オートで撮影しても問題ないように感じる。手のひらサイズという大きさと相まって、気軽に持ち歩いて撮影するという使い方ならオートモードで撮影するのが一番楽でいい。

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