2011 International CESのカシオ計算機ブースは、CES開幕前日に公開された新しいデザインのコンパクトデジカメ「TRYX」(トリックス)を中心とした構成。今までにない撮影のスタイルを提案していきたい考えだ。
TRYXは、約15ミリの薄型ボディに有効画素数1210万画素 1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーを搭載。レンズは35ミリ換算21ミリの広角単焦点レンズで、F値はF2.8。画像処理エンジンには「EXILIMエンジン HS」を採用している。単焦点ながらかなりの広角レンズを搭載しており、手を伸ばして自分撮りする場合にも、複数の人を同時に撮影できるといったメリットがある。
高速なCMOSセンサーとEXILIMエンジンHSによって、露出を変えて高速連写した画像を合成するHDR、HDR ART機能や、フルHD動画撮影機能、240fpsのハイスピード動画といった撮影機能も充実している。
なんといっても最大の特等はその形状で、「バリアブルフレーム」と呼ばれるデザインは、液晶の周囲のフレームを残して液晶部分が回転するという仕組みを採用しており、さらに折りたたみ式の携帯電話のように液晶部分を開くことも可能で、この2軸の回転によって独特の撮影スタイルを実現する。
通常のデジカメとしての撮影に加えて、液晶部分を回転させて自分撮り、液晶を開いてフレームをつかんで撮影、液晶を途中まで開いてから回転させてビデオカメラのようにして撮影、フレームと液晶でカメラを立たせて利用、壁にひっかけて集合写真、などといったように、形を変えていろいろな撮り方ができる。
また、撮影した静止画/動画は付属ソフトウェアを使うことで、PCとUSB接続すると自動的にFacebookやFlickr、YouTubeといった主要共有サイトへアップできる。ブースのデモでは、若者を意識した展示になっており、友人同士の集まりで気楽に楽しく撮影することを狙っているようだ。
TRYXの発売は、米国では4月の予定で、価格は249.99ドル。ブースの説明員の話では、日本でも同時期に発売される、ということだった。
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