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オリンパス、デジタル一眼「PEN」シリーズを拡張 より幅広い層へアピール(1/2 ページ)

» 2011年07月01日 08時30分 公開
[ITmedia]

 オリンパスイメージングは6月30日、「OLYMPUS PEN E-P3」の発表会を開催した。4月に同社代表取締役に就任した高山修一氏も登壇し、新製品にかける意気込みを語った。

photophoto オリンパスイメージング 代表取締役の高山修一氏と「OLYMPUS PEN E-P3」 (高山修一氏の「高」は本来、異なる字体を用いますが、便宜上ここでは「高」の文字を使用させて頂きました)

 自身もカメラ愛好家だという高山氏は「伝統の光学技術と最先端のデジタル技術の、さらなる進化を目指す」と、世界トップクラスのシェアを獲得している同社医療用機器のように映像機器についても世界トップの座を目指すとその抱負を述べる。

 その意気込みを具現化した製品として、7月22日より販売開始されるのが「OLYMPUS PEN E-P3」だ。初代「E-P1」から数えること3代目となる製品に関するプロジェクトは、E-PL1(2010年2月発表)の導入後には既にそのプロジェクトをスタートしたという。

 最大の特徴は「FAST AF」と名付けられた高速オートフォーカスシステム。位相差検出方式に比べ、構造上、速度面での不利があるといわれたミラーレス機のAF速度を改善するシステムで、「従来の倍速(120fps)で駆動する新型の撮像素子」「信号処理からフォーカス状態を検出する演算処理の高速化」「MSCレンズの高速制御」「レリーズを押してからのAFシステム起動レスポンスの高速化」の4要素を中心とし、従来比約3倍の高速で合焦する「世界最速」(シングルAF時。同社)のAF速度を実現したという。

photophoto 「E-P3」 E-P1/P2にはなかった内蔵ストロボを備える
photophoto 別売ストロボ「FL-300R」装着時。FL-300Rはバウンス撮影にも対応する
photophoto 角形フードを装着した「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」とE-P3(写真=左)、E-P3レンズキットに同梱される「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」。デザイン以外は「R」なしと同仕様(写真=右)

 発表会ではこのE-P3のほか、「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」「OLYMPUS PEN mini E-PM1」の開発表明も行われた。前者はOLYMPUS PEN Lite E-PL2の後継となるモデルだが、新たに背面へバリアングル液晶を搭載、撮影の自由度をより高めた。後者はより携帯性を高めた小型軽量ボディを特徴としており、6色のカラーバリエーションから好みのカラーを選択できる。いずれにも、FAST AFや新型センサーおよび画像処理エンジン、アートフィルター、AVCHD動画などE-P3の要素技術が搭載される。

photophoto E-P3のCMキャラクターには引き続き宮崎あおいさんを起用する(写真=左)、E-P3の要素技術は下位モデルの「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」「OLYMPUS PEN mini E-PM1」にも投入される
photo 3ライン展開へと拡大されるPENシリーズ

 「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」「OLYMPUS PEN mini E-PM1」の2モデルはいずれも今秋販売開始の予定で、販売が開始された暁には、PENシリーズはカメラ愛好家に向けた「[OLYMPUS PEN E-P3」、メインストリームモデル「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」、よりカジュアルな「OLYMPUS PEN mini E-PM1」という3モデル構成で幅広い層へアピールすることになる。

photophotophoto 「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」(モックアップ)
photophotophoto 「OLYMPUS PEN mini E-PM1」(モックアップ)
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