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「7」をまとった唯一無二のスナップカメラ「NEX-7」(1/2 ページ)

» 2011年08月24日 14時00分 公開
[ITmedia]

 ソニーは8月24日、Eマウントを採用したデジタルカメラ「NEX-7」を11月11日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格はボディのみが13万円前後、レンズ「E 18-55mm F3.5-5.6 OSS」をセットしたレンズキットが14万5000円前後。なおレンズキットのE 18-55mmは本製品付属のみ限定色のブラックとなる。

photo 「NEX-7」

 ミノルタ(ソニー)製カメラにとって特別な意味を持つ「7」を名乗り、「唯一無二のスナップカメラ」を目指して開発されたモデル。

photophoto

 撮像素子は同時発表された「α77」と同じく、新開発の有効2430万画素“Exmor”APS HD CMOSセンサー(センサーサイズは23.5×15.6ミリ)で、おなじく新たにチューニングされた画像処理エンジン「BIONZ」を組み合わせる。ISO感度は100〜16000(AUTO時は100〜1600)となるほか、AVCHD 2.0準拠による1080/60p動画の撮影も可能だ。

 ミラーレス構造となるためにフォーカスはコントラスト検出式だが(測距点は25点)、世界最速(同社)となるレリーズタイムラグ0.02秒や最高約10コマ/秒の高速連写、追尾フォーカス、最大8人までを登録できる個人認証など、撮影の快適さを高める各種の機能向上が行われている。

photophoto 正面(写真=左)、背面(写真=右)
photophoto 側面

 快適さの向上は新インタフェースの導入からももたらされる。グリップした状態の右手親指から操作できる範囲に設けられた3つのダイヤルと、シャッターボタン横の「ナビゲーションボタン」を組み合わせたインタフェースは「Tri-Dial Navi」(トライダイヤルナビ)と名付けられており、露出やフォーカスといった撮影の基本設定から、クリエイティブスタイル、ピクチャーエフェクトなどの操作までを瞬時に行える。

photophoto 上部には大振りなダイヤルが2つ並ぶ(写真=左)、シャッターボタンの隣には「ナビゲーションボタン」が用意される(写真=右)

 ボディにはEVFも内蔵した。有機ELを利用した0.5型で解像度はXGA/235.9万画素相当とα77とほぼ同等のスペック。視野率は100%で視野角は33.1度。アイポイントは約23ミリ(最終光学面から)に設定されている。基本情報表示や水準器、ヒストグラムといった表示パターンの切り替えも行える。

 ガイドナンバー6のストロボも内蔵するが、アクセサリーシューも用意されており、Aマウント用に用意されている外部ストロボやライト、マイクといったアクセサリーを装着することもできる。シンクロターミナルアダプター「FA-ST1AM」の利用も可能だ。

photophoto 内蔵ストロボ(写真=左)、バリアングル液晶は3型/92万画素(写真=右)

 動画についてはAVCHD(AVCHD 2.0準拠)/MP4の記録に対応しており、最高画質モードの「PS」では1920×1080ピクセル/60p/28Mbpsでの記録となる。フルHDでは「PS」のほか「FX」(60iないし24p/24Mbps)、「FH」(60iないし24p/17Mbps)のモードが用意される。なお、MP4では1440×1080ピクセル/12Mbpsもしくは640×480ピクセル/3Mbpsでの記録となる。

 背面液晶は上下可動のバリアングル式で、サイズは3型ワイド(約92万画素)。本体サイズは約119.9(幅)×66.9(高さ)×442.6(奥行き)ミリ、約350グラム(バッテリー、メモリースティックPROデュオ含む)。

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