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アニメ作成や画像販売機能を追加 「イメージングスクウェア」が大規模拡張

» 2011年08月26日 17時11分 公開
[ITmedia]

 カシオ計算機は8月26日、ネットワークサービス「イメージングスクウェア」の大規模拡張を行った。アニメーション作成機能の追加や画像変換サービスの強化、作成した作品を利用者が販売できるギャラリー機能の追加、Android/iPhone向けアプリの提供、会員ストレージ容量の増加などが行われ、月額315円の有償サービスとなった。なお、会員登録初月は無料で、8月中に登録を行った際には9月末まで無料となる。

(※「販売ギャラリー」については発表後、いったんの開設中止が発表されました。 2011年8月29日 15時45分追記)

photo イメージングスクウェア

 アニメーション作成機能「DPアニメーション」は、自分の用意した写真もしくはサンプルキャラクター(当初7種類を用意)へ動きのパターンと音楽、背景画像を組み合わせると、オリジナルのアニメーションを作成できる。

 最大3つのキャラクターを1つの画像へ登場させることができ、動きのパターンは10種類、音楽は60種類を用意する。作成したアニメーションはイメージングスクウェアのサイト上で公開するほか、twitterやメールなどを使って、「動く絵ハガキ」として知人へ紹介することも可能だ。

 また、「おはよう」「ありがとう」など34種類のあいさつパターンも用意されており、吹き出し用イラスト(28種類)やアイコン素材(28種類)と組み合わせて、オリジナルデコメのようなアニメーションを作ることもできる。

 1枚の写真から絵画調の画像を作り出せる画像変換機能「バーチャルペインター」には、従来から用意されている「油彩」「水彩」「ガナッシュ」などのほか、新たに「ししゅう」「三角形の構成」「四角形の構成」「コラージュ」が追加され、全16種類の変換が行えるようになった。HDR調に変換する「HDRアートクラフト」も引き続き提供される。

photophoto 新たに用意された効果「ししゅう」(写真=左)、「コラージュ」(写真=右)

 作成した画像についてはギャラリーで公開するほか、「販売ギャラリー」で販売することもできる。販売ギャラリーは「セレクトショップ」と「画廊」が用意されており、セレクトショップでは1枚1050円(出品は1会員1枚)、画廊では作者が自由に値付けを行ったうえに複数枚の画像を販売できる。画廊の利用は有償となっており、料金は5250円から(イメージングスクウェア会員料金の315円を含む)。

photophoto ギャラリー(写真=左)、「販売ギャラリー」(写真=右)

 イメージングスクウェアは今年1月にサービスインし、このたび大幅な機能強化が行われることになった。そこにはデジタルカメラで培った技術をカメラだけではなく、サーバ側で展開することでさまざまなデバイスでその技術を使ったサービスを提供するという同社の意向がある。

 また、イメージングスクウェアの会員制度や変換した画像を展示するギャラリー、販売できる画廊といったサービスを通じて、単にカメラを販売するだけではなくユーザーコミュニティの醸成を図り、「カメラ以外にも時計や電卓など、カシオ計算機として1億台の製品を出荷しており、その1/10、1000万のファンを醸成していきたい。そして、利用者ともにイメージングスクウェアを育てていく」(同社 DI事業部 事業部長 樫尾和宏氏)考えだ。

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