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20倍ズーム×高感度×GPSの万能選手 富士フイルム「FinePix F770EXR」(1/3 ページ)

» 2012年05月14日 12時21分 公開
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 「世界最小光学20倍ズームレンズ搭載機」を名乗って登場した、富士フイルムのコンパクトデジカメ「FinePix F770EXR」。35ミリ換算25〜500ミリ相当の光学20倍ズームレンズを搭載しながら、本体サイズは105.1(幅)×63.3(高さ)×36(奥行き)ミリに収められている。

 手にすると、程よい膨らみと指がかりを考慮したグリップの感触と、本体の重さを一番感じるカメラの底部の角が適度に取れているため、中指や親指の付け根の当たりに掛かる負担が少ない。高倍率ズーム機の場合は、被写体を捉えるためにやや緊張したような状態になるため、こういった部分の作り込みは重要であると感じる。

photo 「FinePix F770EXR」カメラ上部に搭載されたGPSユニットが曲面を描くボディラインと一体化し、フェミニンなデザインとなった。上部の曲面に合わせて、シャッターボタンにも傾斜が付けられるなどデザインを含めた細かい調整が行われている
photophoto GPSユニットが一体化したデザイン。全体的に曲面をモチーフとしており、手になじみやすい
photophoto 底部から見るとグリップの形状が分かる。バッテリーとSDカードは本体底部から装着する。背面の操作部分はモードダイヤルを含め、操作性と視認性が良い(写真=右)。シャッターボタンの右にはボタンカスタマイズ可能なFnキーがある

光学20倍ズーム、超解像40倍ズーム

 前述の通り、搭載する光学式20倍ズームレンズは、35ミリ換算25〜500ミリ相当のレンズとなる。マーケティング的には、光学20倍ズームという数字で十分な訴求力があるだろう。ちなみに、P/A/S/Mモードなど特殊な画像処理を行わない撮影モードでは、最大3.4倍のデジタルズームを併用した1725ミリ相当となる最大68倍の超解像ズーム撮影を行うことができる。

photophoto ワイド端(写真=左)と望遠端(写真=右)の様子。望遠端でも極端に伸びる訳ではない
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photophoto 左上からワイド端、20倍、そして超解像ズーム約40倍とデジタルズーム併用による約68倍の望遠撮影

 光学ズームの500ミリ相当という焦点距離は、肉眼では見えないところをクローズアップできるので、このような超望遠撮影を経験したことないユーザーなら十分楽しめる機能だろう。

 1000ミリを超える超解像ズームでは、手ブレによるブレ幅も画面上で拡大されてしまうこともあり、手持ちでは被写体を画面に捉え続けるのはなかなか難しいのだが、遠方の風景を間近で見ているような感覚の写真を撮影できる。デジタル的な処理が介在するために、角が丸くなるエッジの損失はあるものの、今まで撮ったことがない写真撮影ができる点は十分プラス要素だと思う。

photo 超望遠撮影ならではの遠景の大きなボケを楽しむこともできる。1/140秒 F5.3 ISO200 焦点距離約500mm
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