パナソニックは9月17日(現地時間)、ドイツ・ケルンで開幕する世界最大の写真関連見本市「photokina 2012」の開幕前日にプレスカンファレンスを行い、ミラーレスカメラ新製品「LUMIX DMC-GH3」を発表した。
パナソニックは今回のphotokinaで、「1st Mirrorless」をアピール。2008年9月12日に世界で初めてライブビュー対応のミラーレスカメラ「DMC-G1」を発表したのが現在のミラーレスカメラブームの端緒になったという自負があるようだ。パナソニックAVCネットワークス社の北尾一朗氏(ネットワーク事業グループ DSCビジネスユニット長)は、パナソニックにとっても「2001年にデジカメビジネスに参入して以来、非常に重要な事業になった」いう。
そして2008年のミラーレスカメラ投入以来、同社では毎年新製品を投入し、ラインアップを4種類に拡大。アマチュア向けの「GF」シリーズ、カメラ愛好家向けの「G」シリーズ、ハイアマチュア向けの「GX」シリーズ、そしてプロ向けの「GH」シリーズで、幅広いラインアップでユーザーニーズに応えようとしている。
その最上位となるGHシリーズの新製品が「DMC-GH3」だ。「新しいチャレンジと新時代への進化」(北尾氏)を目指した製品で、高い画質、プロ品質のフルHDプログレッシブビデオ、マグネシウム合金による防じん防滴ボディ、高い機動性と直感的な操作性が特徴だという。
新開発のLive MOSセンサーはISO12800まで対応し、広いダイナミックレンジを実現。画像処理エンジンのヴィーナスエンジンは高速化し、マルチプロセスノイズリダクション、3Dノイズリダクションを搭載。さらに、ローパスフィルタを刷新し、解像力が向上した、としている。
AF速度もさらに向上。画面全体でAFを合わせられるほか、タッチパネルによるAFにも対応し、ピンポイントのAFも可能になっている。シリーズで初めて防じん防滴に対応したマグネシウム合金ボディながら、コンパクトで軽量に仕上げた点も特徴で、実際に持ってみると軽く、持ち運びしやすい。プロ向けとして、ボタンの数やレイアウトにもこだわり、より簡単に操作できるようにしたという。ディスプレイは可動式の有機EL、EVFも有機ELを採用しており、EVFはクリアで解像度が高く見やすくなっていた。
ビデオ撮影機能も強化。フルHDで60P/30P/24Pのプログレッシブ映像に対応。H.264のMOVまたはAVCHDフォーマットをサポート。IPB 50Mbps、All-I 72Mbpsの高ビットレート、マニュアル露出、24pでのスローやクイックモーション撮影、タイムコードなど、プロ向けの機能もサポートしている。
レンズラインアップでは、プレミアムXレンズとして35-100mm/F2.8の「H-HS35100」を投入。ズーム全域でF2.8を実現したテレフォトズームで、35ミリ換算焦点距離は70〜200ミリ。さらに2013〜14年にかけて、42.5mm/F1.2、150mm/F2.8という単焦点レンズもリリースする予定だ。
北尾氏は、「新しいスタートで、写真を変える」と強調し、GH3の性能に自信を見せた。
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