いきなり個人的な話で恐縮だが、数年前からキヤノン「PowerShot S」シリーズがけっこう好きで、友達数人にも買わせちゃったのだ。お勧めを聞かれたら最初に答えるのがそれだったから。
コンデジとしてはちょっとハイエンドの部類にはいるので、使いこなせないかも……と言われる事もあるけれど、そういうときはAUTOモードで撮ればいい。ボタンの全部を使わなきゃいけない訳じゃない。レンズ周りにあるコントローラーリングを回すのが気持ちいいなといいながら回してるだけでもいい。オートでも十分そのワンランク上のクオリティを楽しめるのがいいところなのだ。
このクラスとしては非常に小さく軽いので、普通のコンパクトデジタルカメラと同じ感覚で持ち歩いて使える。でも撮れる絵は高級コンパクトの名にふさわしい。かくして、わたしが勧めてPowerShot Sシリーズを購入した友人は、「すっごいきれいに撮れる」と感動しながら、お気に入りのスポーツ選手とのツーショット写真をたくさん見せてくれた。
そんなPowerShot Sシリーズの最新モデルが「PowerShot S110」なのだ。
PowerShot S110の一番の良さは、その「バランス」にあると思う。画質とコンパクトさ、それに使い勝手のバランスがすごくいい。これはシリーズ製品が継承してきた美点だが、新製品では、そこにイマドキの機能が加わっている。
まずは画質面について。撮像素子は普及型コンパクトデジカメより一回り大きめな1/1.7型 CMOSセンサーで、有効画素数は約1210万画素。センサーサイズが大きめながら画素数は抑えられているので画質はいい。階調の表現はしっかりしているし、高感度にも強い。
ISO感度はISO12800まで上げられる。ノイズには輝度ノイズ(画像がざらついたり、細かい紗がかかったようになる)と、色ノイズ(本来はない色の点が混じってくる)があって、見ていて不快に感じるのは色ノイズの方。輝度ノイズは多少残っても不自然さがないのであまり気にならない。S110でもISO感度を上げると細かいノイズが増え、ディテールの甘さも出るが、色ノイズはキレイに抑えられているので不自然さがない。
レンズは使いやすいレンジをカバーする35ミリ換算24〜120ミリ相当の光学5倍ズームで、広角端ではF2.0と非常に明るい。この明るさがあれば、たいていのシーンでISO感度をさほど上げずに、ブレさせずにさっと撮れる。この“さっと撮れる”のが、S110のようなコンパクトデジカメでは大切だと思う。
望遠端はF5.9と一般的だが、レンズをこのコンパクトさに納めたことを考えれば納得できるだろう。それでも前述したようにISO感度を多少上げてもまったく問題ないので、ちょっと寄って撮りたいという時は気兼ねなくズームできる。ちなみに、28ミリ相当でF2.2、35ミリ相当でF2.8、50ミリ相当でF4.0なので、スナップ用途としては非常に使いやすいのも覚えておきたい。
充実した基本性能を持ちながら、重量は173グラム(撮影時重量)と200グラムを切っているし、ストラップ穴が両肩にある、つまり両吊りが可能なので首からぶら下げやすい。カラバリもつややかなホワイト、マット調のブラック、高級そうなシルバーとそろっており、フルメタルかつシンプルなので質感もいい。
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提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia デジカメプラス編集部/掲載内容有効期限:2012年11月25日
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