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写真で見る「Nikon 1 V2」

» 2012年11月05日 11時20分 公開
[ITmedia]
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 ニコン「Nikon 1 V2」はCXフォーマットおよびニコン1マウントを採用した、「Nikon 1」シリーズの最新モデル。電子ビューファインダーとストロボを搭載したレンズ交換式デジタルカメラとしては世界最小最軽量(同社)を実現したほか、大型のグリップや高い操作性を実現する電子ダイヤルの装備など、デジタル一眼レフのサブ機としてのニーズにも応える製品となっている。

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 EVFを搭載したNikon 1としては、「Nikon 1 V1」が昨年秋に投入されているが新モデルであるV2は大型のグリップを搭載することもあり、そのルックスはV1とかなり異なる。大型グリップと並んで目を引くのは、ストロボを内蔵したペンタプリズム部(ミラーレス機なのでプリズムは内蔵していないが)で、名称こそ「V1」「V2」と似通っているが、グリップとペンタ部があるだけで雰囲気がぐっと異なるから面白い。

 V1の操作インタフェース類は兄弟機のJ1に近いものとなっていたが、V2は兄弟機のJ2とも、先代のV1とも違う。J1にEVFを搭載したというニュアンスが強かったV1に比べると、天面にはシャッターボタンと撮影モードダイヤル、それに電子ダイヤルが配置され、背面も「再生」「MENU」やなどV1ではロータリーダイヤル周辺に用意されていたボタン類が液晶左側に移動している。

 J2がJ1のインタフェース配置を継承したのに対し、V2はより同社のデジタル一眼レフシリーズに近づけた格好となっている。ここからは、V2はデジタル一眼レフのサブ機として使ったもらいたいという意図が見える。

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 本体サイズは約107.8(幅)×81.6(高さ)×45.9(奥行き)ミリ、約337グラム(バッテリーおよびSDメモリーカード含む)と非常に小型軽量。標準ズームレンズ「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」を装着した状態では、グリップとペンタ部、そしてレンズの3点が強調される感じとなるが、カメラらしい顔つきともいえ、悪くないバランスに見える。本体そのものが薄いこともあってグリップは握り込みやすく、ホールド性は良好だ。

photophoto 正面(写真=左)、背面(写真=右)
photophoto 側面
photophoto 内蔵ストロボ

 撮影モードダイヤルは一般的なオートやP/A/S/Mのほか、シャッターを押すとその静止画と前後の1.6秒をスローモーションの動画として保存する「モーションスナップショット」や、シャッターボタン半押しで40コマ(約1.3 秒間)の静止画を一時的に記録し、全押しで任意のコマを保存する「ベストモーメントキャプチャー」などユニークな機能も用意されている。こうした動画と静止画の境を飛び越えるような特殊撮影もNikon 1シリーズの得意とするところであり、その性格は一眼レフのサブ機としてのニュアンスを強く持つようになった新製品にも継承されている。

photophoto ユニークな機能も割り振られている撮影モードダイヤル(写真=左)、「モーションスナップショット」にはBGMもつけられる(写真=右)
photophoto バッテリーは「EN-EL21」で、撮影可能枚数は約310枚(CIPA基準)(写真=左)、マウントアダプター「FT1」を介して50mm/F1.8Gをつけてみた。グリップとペンタ部のおかげかデザイン的な破たんもなく、なかなかしっくりくる(写真=右)

 搭載する撮像素子はニコンCXフォーマット(13.2×8.8ミリ) 有効1425万画素のCMOSセンサーで、像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせるアドバンストハイブリッドAFシステムはシリーズ製品と同じく搭載する。測距点は位相差AFが73点、コントラストAFが135点で、コントラストAFは画面全域を、位相差AFは画面中心部をカバーする。

 詳細な製品レビューは追って掲載する。

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