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クラシカルスタイルと明るいレンズの高級コンパクト 「PENTAX MX-1」(1/4 ページ)

» 2013年04月23日 10時32分 公開
[小山安博,ITmedia]
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MXの名を継承したクラシカルなデザイン

 ペンタックスの高級コンパクトデジタルカメラ「PENTAX MX-1」は、今年1月に米ラスベガスで開催された「International CES 2013」にて初開されたカメラで、特にそのデザインが注目された製品だ。直線を中心にして角張った横長のデザインはフィルム時代のカメラを思わせ、特に正面の「MX-1」ロゴは、銀塩カメラ「MX」と非常によく似たフォントを採用している。

photo 「PENTAX MX-1」

 とはいえMX-1はファインダーのないコンパクトデジカメで、軍艦部がなかったり、ホットシューが非搭載であったりと往年のMXと異なる部分もあるが、この角張ったデザインとロゴは「MXの流れをくむ」製品であるという、ペンタックスの意志を感じる部分だ。

photophoto クラシカルなMX-1のロゴ、全体のデザインも銀塩カメラ「MX」の流れをくむ(写真=左)、真ちゅう製の天板はプラスチックとは異なる質感がある(写真=右)

 ボディ天面と底面には真ちゅう製のカバーが取り付けられており、高級感を醸し出している。CESではシルバーとブラックのカラーバリエーションが展示されていたが、国内モデルはブラックのみのようで、少し残念ではある。

photophoto ストロボ部分に「真ちゅう(BRASS)」の表記(写真=左)、CESで展示されていたシルバーモデル(写真=右)

 本体サイズは122.5(幅)×60(高さ)×51.5(奥行き)ミリ、約391グラムで、コンパクトデジカメとしては大きく、分厚い。グリップはないので、しっかり両手で構えないと撮影は難しい。というよりも、このカメラは片手で撮影すべきではないという感覚になる。

photophoto 可動式液晶を採用しており、厚みはそれなりにある。フラッシュのポップアップスイッチがある(写真=左)、逆の側面にはUSBとHDMIの端子がある(写真=右)

 背面には3.0型/約92万画素の液晶モニタを搭載する。モニタの枠部分も分厚いが、上下方向に可動するチルト液晶となっており、撮影の自由度が高い。操作ボタンは液晶の右側に集約されており、電子ダイヤル、AV/AE-Lボタン、グリーンボタン、十字キー、OKボタン、MENUボタン、再生ボタン、INFOボタンがそれぞれ配置されている。

photophoto 背面の3.0型/92万画素液晶は上下方向に可動する(写真=左)、上面には露出補正ダイヤルが用意されていて便利。緑のボタンは電源ボタン、赤は動画ボタン

 天面には電源ボタン、ズームレバー一体型シャッターボタン、動画ボタン、露出補正ダイヤル、モードダイヤル、ポップアップストロボが用意されている。レンズリング(ただし可動はしない)にはチタニウムを採用するなど、金属を採用したパーツ類も含め、高品位な印象がある。ダイヤル類の動作も適度な固さがあり、良好な操作感だ。

photo 内蔵ストロボをポップアップしたところ

 デザインとしては徹底的にクラシックにこだわっっており、正直なところ好みが分かれる部分だろう。それでも、チルト式の液晶、動画ボタンの搭載など、使い勝手も考えられている。

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