E-P5と同時に新型の外付けEVFユニット、VF-4も発表された。ちょっと分かりにくいがこれはVF-2の実質上の後継モデル。VF-3は廉価版のEVFであり、ちょっとランクが違うのだ。
このVF-4がすごい。236万ドットの高精細なパネルを使用した上に、ファインダー倍率は1.48倍という。さらにアイセンサーがつき、自動的にEVFと背面モニタが切り替えられるようになった。なお、モニタがチルトしているときはEVFのアイセンサーは無効になる。モニタをチルトさせてタッチパネルを操作するとき、手でアイセンサーをふさいで切り替わってしまう誤動作を防ぐためだろう。
VF-4はやや大きいが、見え具合はOM-Dをはるかに上回り、のぞき込むと被写体がひとまわり大きく見えるほどだ。単体での販売価格は価格は3万2000円とVF-2よりすこし高価になったのだが、安く入手する方法がある。
今回、E-P5は6種類のキットを用意した。
そのうち3つはプレミアムウッドグリップを装着した「プレミアムキット」。P3ではグリップは着脱可能で交換できたが、P5では固定式だから最初に通常のグリップはプレミアムウッドグリップかを選ぶ必要がある。着脱式でない理由は、グリップ部にWi-Fiユニットが入っているからのようだ。
残り3つのうち、ひとつが「事実上」ボディのみのモデルとなる「OLYMPUS PEN E-P5 ボディーキャップレンズセット」だ。「事実上」と書いたのは、ボディキャップの代わりにボディキャップレンズ「BCL-1580」がついてくるからだ。BCL-1580はボディキャップとしても使えるF8固定のMFレンズで、撮影もできるボディキャップと思っていい。
ふたつめは17mmF2.8のレンズキット「OLYMPUS PEN E-P5 17mm F1.8 レンズキット」、
みっつめは14-42mm F3.5-5.6 IIRのズームレンズキット「OLYMPUS PEN E-P5 14-42mm レンズキット」となる。で、こちらのレンズキットには、いずれもVF-4が付属するのである。
そしてボディのみともっとも廉価な14-42mmキットの価格差は約2万円。レンズの価格を考えると、VF-4が超格安で入手できるということになる。できればEVFも一緒に使ってください、というメッセージだろう。
今回試用したE-P5はまだ製品版ではなく、画質評価もWi-Fiの試用もできなかったが、従来のPENより確実の一世代進んだ製品に仕上がっているのは確か。PENシリーズのハイエンド機を待ち望んでいた人は6月下旬の販売開始を首を長くして待つべし、というカメラである。
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