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“ミラーレス最高級画質” チルト式EVF搭載のプレミアム機「DMC-GX7」

» 2013年08月01日 14時00分 公開
[ITmedia]
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 パナソニックは7月1日、マイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラ“LUMIX”「DMC-GX7」を9月12日より販売開始すると発表した。ボディのみ、交換レンズ「LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH」(H-H020)の付属するレンズキットが用意され、価格はいずれもオープン。実売想定価格はボディのみが10万5000円前後、レンズキットが13万円前後。

photo 「DMC-GX7」

 2011年11月に発表された「DMC-GX1」の後継製品。 オーソドックスな四角いボディにしっかりとしたグリップというデザインの基本線は継承しながら、新型センサーや新エンジンの搭載で“ミラーレス最高級画質”をうたう。

 新開発の4/3型 Live Mosセンサーは有効画素数こそ1600万画素と前モデルのGX1から大きな変化はないが、半導体微細プロセス技術によるフォトダイオードの拡大やオンチップレンズの形状改善、画素ならび信号読みだし回路の低ノイズ化を進めることで、感度向上とS/N比の改善が図られており、特に高感度特性が大きく向上したという。常用ISO感度は最高ISO25600だ。

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photophoto 正面と背面。カラーはブラックとシルバーの2色

 画像処理エンジンの「ヴィーナスエンジン」も強化された。ノイズレベルコントロールの拡張によって大きなノイズを抑制し夜間撮影時のノイズ低減を大きく進めたほか、ノイズリダクション処理自体も2段階実行となったことで、質感も上昇した。そのほかディテール処理とダイナミックレンジ処理の最適化もあわせて進められたことで、解像感とダイナミックレンジについても進歩を遂げた。

 AFの速度と精度も改良されており、合焦までの最短時間は0.06秒(GX1は0.09秒)、AF追従の連写も4.2コマ/秒を実現した。また、-4EVの低輝度環境下でも合掌する精度も併せ持つ。

 GX1では非搭載だったファインダー(EVF)も搭載した。EVFのパネルは276万画素相当の液晶で、色再現性を重視するために有機ELではなく、あえて液晶を搭載したという。色域はAdobe RGB100%となる。視野率はもちろん100%で、倍率は0.7倍(35ミリ換算)。接眼部分が上方向へ動くチルト機構も備えており、ローアングルでの撮影も容易に行える。

photophoto 可動式のEVFと背面液晶を備える

 タッチパネルの背面液晶(3型/104万画素)もチルト式で、可動範囲は上方45度〜下方90度。タッチパネルを液晶内に形成しフロントパネルと液晶の間に空気層がないギャップレス構造とすることで、視認性の向上や広視野角、低消費電力を実現している。

 ボディ内には同社製交換レンズでも実装されている「MEGA O.I.S」と同等の効果を得られるセンサーシフト式の手ブレ補正機構を搭載。手ブレ補正のないレンズでも利用時に手ブレ補正の恩恵を受けられる。レンズとボディの手ブレ補正は排他利用となっており、動画撮影時にはボディ側補正機能は利用不可となる。また、ボディ側の手ブレ補正機構を利用する際、レンズについてはMEGA O.I.S相当の効果が得られるのは焦点距離100ミリまで(35ミリ換算)という制約もある。

(※初出時、ボディ内手ブレ補正の説明について誤りがありましたので、該当箇所を訂正させて頂きました。2013/8/1 16:28追記)

 動画はAVCH/MP4の両形式に対応し、AVCHD選択時には最高1920×1080ピクセル/60p(約28Mbps)の記録も行える。MP4選択時も1920×1080ピクセル(約28Mbos)の記録が可能だ。なおAVCHD 1920×1080/60pを含む4つの撮影モードではセンサー出力60コマ/秒となる。

 最高シャッタースピードは1/8000秒と高速で、MF時には検出レベル調整も可能なピーキング機能を利用できる。ボディはマグネシウム合金製で、軍艦部のモードダイヤルと前ダイヤルはアルミの削りだし。ダイヤルは背面にも用意されており、2つのダイヤルですばやく撮影設定を変更可能だ。ボディにはWi-Fi/NFCならびにガイドナンバー5相当(ISO100・m)のポップアップ式ストロボも搭載する。本体サイズは122.6(幅)×70.7(高さ)×54.6(奥行き)ミリ、約360グラム。

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