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真夏を撮り尽くせ アクションカム5モデル一気比較(2) マウント考察と実写例(1/3 ページ)

» 2013年08月13日 11時00分 公開
[岡本紳吾,YAMAAN!]

 にわかに盛り上がりを見せるアクションカム。前回はJVCケンウッド「GC-XA1」、ソニー「HDR-AS15」、パナソニック「HX-A100」、CONTOUR「CONTOUR +2」、GoPro「GoPro Hero3 BlackEdition」と国内外5モデルの概要を紹介した。

 今回は製品選びのキモ、マウントについて引き続き見ていこう。

真夏を撮り尽くせ アクションカム5モデル一気比較

第1回 GoProなど5機種を比較する

第2回 マウント考察 固定方法を変えながら映像を比較する

第3回 5製品の操作性を比較する

第4回 夜間画質を比較する――総評


チェックポイント(2)――マウント比較(後編)

 ヘルメットへの固定は基本的に、両面テープを利用してマウントを取り付ける方法が取られる。カメラを取り付ける場所はヘルメット上部と横に分けられる。ヘルメットのタイプによってはさらに細かく取り付ける場所を変えることができる。

photophoto ヘルメット上部にGoPro HERO3を取り付けた例。これは見かけから「ちょんまげスタイル」とも呼ばれている(写真=左)、CONTOURをサイドマウントしてみた。縦長タイプは横マウントしてもキレイにまとまる(写真=右)
photo 登山用ヘルメットにHDR-AS15を取り付けた例。ヘッドランプ用のバンドをかける部品が見事にフィットする。上部に取り付けているのはGoPro用のベルトマウントだ

 アクションカムは本体重量が軽く作られているので、一脚のような棒の先端にマウントし、自画撮りをすることができる。サーフィンやパドルスポーツではこのポールマウントによる自画撮りによる作品をいくつかみることができる。

 ポールマウントの利点は、超ハイアングルが可能な点、そして、手ブレが軽減されているように見える点が挙げられる。大きくブレている動画であっても、画面内に常に固定されているものが映り込んでいると、ブレが少なく見える錯覚に陥ることがある。ポールマウントは常にポールとそれを保持している手が写るので、同様に錯覚によるブレ軽減効果が期待できる。

photo GoProをポールマウントしている例。ハクバの三脚延長ポールの先端にHamaの超小型自由雲台を取り付けている

 サクションマウントとよばれるマウントもある。これは大きな吸盤を使って取り付けるもので、車のルーフやガラス部などで威力を発揮する。各カメラも純正のサクションカップマウントを用意しているが、本稿第1回で紹介したRAMマウントやGECKOマウントなど、強力な吸盤を用いたマウントも売られているのでチェックしてみて欲しい。

 なお、公道上で車外にカメラを固定する際は、確実に固定されていなければ道交法違反に問われる可能性があるため、注意が必要だ。スノーボードやサーフボードにも取り付けることはできるが、この場合はより確実な両面テープ式にした方がいいだろう。

チェックポイント(3)――縦長か横長か

 前面投影面積にも関連するのだが、カメラ自体が縦長に作られているか、横長に作られているかでマウントの方法が変わってくる。今回テストした機種ではGoProだけが横長になっている。横長のメリットは奥行きが薄くなるため、胸など奥行きが確保できない場所での利用が可能な点だ。カメラの上下方向の首振りに自由度があるため、マウントを意識せずに真上に向けたりすることもできるだろう。

 反面、風の影響を受けやすかったり、GoProはレンズ回転ができないためサイドマウントしたときにはアームを組み合わせなければならないなどのデメリットもある。

photo ラフティング取材での筆者。このときはGoProをサイドマウントしている

 縦長は奥行きが確保できない場所でのマウントができない点や、上下方向の首振りに制限がある反面、前面投影面積が小さくて、コンパクトにできる。サイドマウントを前提とした設計になっている事が多く、アームを追加することなくヘルメットや頭の横にマウントできる。真上に向けるような角度が苦手なため、サーフボードやスノーボードでの撮影時に構図に制約が出ることがある。

photophoto CONTOURとGoProを横から。奥行きはこれだけ違う
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