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パナソニック、“世界最小”で“Art”なミラーレス「LUMIX GM」

» 2013年10月17日 15時54分 公開
[ITmedia]
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 パナソニックは10月17日、マイクロフォーサーズ規格に準拠し、“世界最小ボディ”(同社)をうたうデジタルカメラ新製品「LUMIX GM」(レビューまとめはこちら)を11月21日より販売開始すると発表した。新型の薄型標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm /F3.5-5.6 ASPH./ MEGA O.I.S」が付属するレンズキットの価格はオープンで、実売想定価格は9万円前後。

photo 「LUMIX GM」(オレンジ)

 新製品はシャッターからセンサーユニット、メイン基盤など各所の見直しをすすめ、ストロボ内蔵ながらボディサイズ98.5(幅)×54.9(高さ)×30.4(奥行き)ミリと、「レンズ交換式デジタルカメラのボディとしては世界最小」(同社)をうたう小型化を実現した。

photophoto 「世界最小」ボディを実現した「LUMIX GM」 キットレンズ装着の状態で手にすると、同社コンパクトデジカメ「DMC-LX7」(約110.5×67.1×45.6ミリ)に近いサイズ感となる

 同社ではフラットタイプのボディをもつ製品としては既に「LUMIX GF」シリーズを展開しているが、新製品は「SNSと写真のデジタル化で“写真のアート化”が加速している」(同社AVCネットワーク社 DSC事業部 事業部長 北尾一朗氏)時代背景を受け、よりデザイン色、アート色を強めた。

 ボディーカラーはブラック/ホワイト/シルバーのほかレンズ交換式デジカメには珍しいオレンジを加えた4色用意するほか、ボディにはカラーごとに異なる味わいの革素材を用いた。加えて天面ダイヤルはアルミ削りだし処理を施すなど、カメラとしての高級感にもこだわっている。

photophoto

 撮影者のアートへ対する要求に応えるため、最高0.06秒の高速AFやフォーカススピーキングなどカメラとしての高い基本性能を持ち、また、上位機種「DMC-GX7」と同数、22種類のデジタルフィルターも用意した。Wi-Fiも搭載しており、撮った写真をすぐさまSNSへ投稿することも可能だ。

 搭載する撮像素子は有効1600万画素 4/3型 Live MOSセンサーで、画像処理エンジンにはヴィーナスエンジンを組み合わせる。AFはセンサー駆動/レンズ制御ともに240fpsとすることで高速化を図っている。

photophoto DMC-GX7とのシャッターユニット比較(写真=左)、GMのシャッターユニットはモーターでダイレクト駆動する方式となっている(写真=右)
photo 主要部品並べた分解モデル。シャッターユニットや電子基板の小型化が全体の小型化に大きく貢献していることが分かる

 シャッターユニットは駆動をバネ式からモーター式とした、電子先幕の専用ユニットを新たに開発した。シャッタースピードは最速1/16000秒までと非常に高速だが、1/500秒以上の高速シャッターについては電子式での対応となる。

 キットレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm /F3.5-5.6 ASPH./ MEGA O.I.S」は繰り出し式の2段沈胴機構を採用しており、未使用時の高さは約24ミリとなり、GMのボディに装着した状態でも気軽に持ち歩くことができる。

 動画保存についてはAVCHD/MP4の2方式に対応しており、いずれも1920×1080ピクセルのフルハイビジョン映像を撮影できる。上面にはガイドナンバー5.6相当の手動ポップアップ式ストロボを内蔵、背面には3型/104万画素のタッチパネル式液晶を搭載する。

 なお、同社では11月9日からパリで開催される若手アートフォトグラファーによる写真展「LUMIX MEETS TOKYO2020」をサポートする。LUMIX GMで撮影された作品も出展され、本展示会はパリの後、東京でも開催される予定となっている。

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