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手のひら“サンニッパ”「STYLUS 1」ファーストインプレッション(作例つき)

» 2013年11月12日 16時55分 公開
[ITmedia]
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 オリンパスが11月に販売開始するコンパクトデジタルカメラ“STYLUS”シリーズの最上位モデル「OLYMPUS STYLUS 1」は、小型ボディに全域F2.8 35ミリ換算28〜300ミリズームレンズを搭載、なおかつ「OM-D E-M5」同等のEVFも備えるなど、本格的な撮影を楽しめる製品。スタイル的な類似点の多い「OM-D E-M5」と外観を見比べつつ、ファーストインプレッションをお届けする。なお、詳細な製品レビューは後日掲載する。

photo 「STYLUS 1」

 STYLUS 1でまず目を引くのが、「OM-D E-M5」と非常によく似たデザイン。細部を見れば確かに異なる部分は多く、そもそもレンズ一体型/レンズ交換式という大きな機構の違いもあるものの、軍艦部や前後グリップの意匠にはかなり近く、兄弟機っぽい雰囲気すらある。

photophoto OM-D E-M5と並べて

 左肩に撮影モードダイヤル、右肩に電子ダイヤル(メインダイヤル)とオレンジの録画ボタンを備えるのも同一。ただ、OM-D E-M5が同心円状にサブダイヤルとシャッターボタンを搭載するところ、STYLUS 1では同心円状にズームレバーとシャッターボタンを搭載している。ちなみにSTYLUS 1では鏡胴側面にもズームレバーを配置しており、“両手でホールドしながら左手でズーム操作”という操作をすることもできる。

 背面からのぞくとやや異なる印象となる。両製品ともにタッチパネルのチルト式液晶を搭載しており、サブグリップの形状もよく似ているが、背面側に配置されたボタン類はSTYLUS 1の方が少なく、シンプルな構成といえる。シンプルとはいえ前面側には同社コンパクトデジカメ「STYLUS XZ-2」と同様のコントロールレバー&Fnボタンを配置しており、OM-Dシリーズとの関係はあくまでも外観イメージだけの類似であって、“カメラ”としての機能性や操作性はSTYLUSシリーズの製品であること意識していることが分かる。

photophoto 前面(写真=左)、背面(写真=右)
photophoto 側面

 最大の特徴である、光学10.7倍(35ミリ換算28〜300ミリ)の「i.ZUIKO DIGITAL」レンズは全域F2.8と明るく、また、沈胴時のボディサイズ(奥行き)を56.5ミリまで押さえている。もちろん手ブレ補正機構も搭載する。56.5ミリという奥行きはコンパクトデジカメとしては確かに大柄ではあるが、ボディバッグやウェストポーチには十分収まるサイズ。12-50ミリの標準ズームを装着したOM-D E-M5に比べると、未使用時の収まりの良さは格段にSTYLUS 1の方が優れている。

photophoto パッケージには自動開閉式のレンズキャップが付属する。レンズキャップはねじ込み式なので、不意に外れる心配もなく安心

 電源を入れるとズームレンズがせり出し、即座に撮影可能となる。テレ端では300ミリ相当と超望遠のズームレンズだが、テレ端でもAFは快適な速度で合焦し、手ぶれ補正も強力だ。充電池を含んだ撮影時重量は402グラムなので、右手一本でも楽にカメラを保持できるが、さすがに片手撮りでは手ブレ補正がフォローしきれない事態に遭遇する。撮影時には左手も使って本体を固定しながら撮影するべき。しかし、固定は必要とはいえ、それほど神経質にならず300ミリの焦点距離を使えるのは非常に快適だ。

photophoto 35ミリ換算28ミリのワイド端(写真=左)と300ミリ相当のテレ端(写真=右)いずれも絞りは開放のF2.8
photo 300ミリ相当/F2.8で望遠マクロ的撮影

 望遠撮影ももちろんだが、テレ端時でもレンズ先端80センチまで被写体へ接近することが可能となっているので、望遠マクロ的な撮影も楽しめる。なお、近接撮影については撮影モードを「スーパーマクロ」モードとすれば、レンズが広角側に固定されるものの、レンズ先端5センチまで接近して撮影することができる。

photo 背面液晶がチルトするので、落ち葉のような被写体も撮りやすい
photo 300ミリ相当 F2.8 1/1250秒 ISO100
photo スーパーマクロモードでOM-D E-M5を

 

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