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写真で見る「FUJIFILM X-T1」

» 2014年02月03日 00時00分 公開
[ITmedia]

 富士フイルムが同社創立80周年記念製品として投入する、レンズ交換式FUJIFILM Xシリーズの新製品「FUJIFILM X-T1」を写真で紹介する。なお、本稿で紹介する製品は最終量産品ではないため、市販品と細部の異なる可能性があることをあらかじめお断りしておく。

photo 「FUJIFILM X-T1」

 X-T1の外観上の特徴は、いままでのレンズ交換式FUJIFILM Xシリーズでは採用されてこなかった一眼レフ風のスタイルだ。レンズの光軸上にファインダー(EVF)が搭載されており、やや控えめながらグリップも設けられていることから、いままでのシリーズ製品とは第一印象がかなり異なる。

 グリップのサイズを控えめと書いたが、それは他のミドルクラス一眼レフと比べての印象であり、実際に標準ズームレンズの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を組み合わせて手にすると、十分なつかみ応えを感じさせる。これならば、より全長の長いレンズを組み合わせても持ちにくさを感じることはなさそうだ。

photophoto 正面(写真=左)、背面(写真=右)
photophoto 側面

 3型/104万画素の背面液晶はチルト機構を備えており、ハイ/ローアングルの撮影も容易に行える。ボディは各所にシーリングを施すことで防じん防滴機構となっているが、ボタンなどにフカフカしたところはなく、操作感は良好だ。ただ、製品発売時点では防じん防滴のレンズがまだ登場しておらず、そのタフネス性を生かすことはできない。

 天面にダイヤルを多数配置し、アナログ的な操作感と電源OFFでも一目するだけで基本的な撮影設定を確認できるというシリーズの伝統は引き継がれており、左からISO感度、シャッタースピード、露出補正の各ダイヤルが並ぶ。ISO感度とシャッタースピードのダイヤルは2段重ねになっており、前者はドライブモード、後者は測光モードの切り替えが行える。

photophoto
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 ISO感度とシャッタースピードダイヤルの上にはロックボタンが用意されているが、ISO感度は「押しながらでないとダイヤルが回転しない」、シャッタースピードについては「Aからの移動時だけ押しながら回す」となっている。最初は違う挙動であることに戸惑いを覚えたが、両ダイヤルの使用場面と頻度を考えると納得できた。

 本体にストロボは内蔵していないが、ガイドナンバー8(ISO100)のクリップオンストロボ「EF-X8」が同梱される。発光部は可動式だが未使用時に下に向けることしかできず、バウンス撮影には対応しない。

photophoto 同梱クリップオンストロボ「EF-X8」装着時

 操作については、任意機能の割当が行えるFn(ファンクション)ボタンの多さも特徴と言える。「Fn」の印刷があるのは1カ所だけだが、前面AF補助穴の下のボタンも「Fn2」ボタンとなっているほか、背面の十字キーも4つがそれぞれFnボタンとして機能するため、6つの機能をFnボタンに割り振ることが可能だ。

photophotophoto メニュー画面(写真=左)、「Fn」ボタンは合計6カ所(写真=中)、「Q」ボタンを使ったショートカットも引き続き用意されている(写真=右)

 本製品の外観上の大きな特徴でもあるEVFは0.5型 約236万画素と高精細で、「デジタルカメラとしては世界最大」(同社)というファインダー倍率は約0.77倍(35ミリ換算50ミリ、無限遠)だ。もちろんアイセンサーも搭載しており、ON/OFFはペンタ部横のボタンで切り替えできる。「世界最大」をうたうだけにファインダーは広く、描写の反応も機敏だ。

 マニュアルフォーカス時(前面のAF-S/AF-C/MFからMFを選択した状態)で背面「DISP」ボタンを押すと、ファインダー内での2画面表示(ライブビュー映像と拡大映像)が可能となるほか、「FOCUS ASSIST」ボタンの長押しで、ピーキングやデジタルスプリットイメージといったMFアシストの機能を利用することもできる。

photophotophoto EVFは本体を縦位置にすると自動で表示も切り替わる(写真=左、中)、MF時にはEVFを分割して利用することもできる
photophoto バッテリーは「NP-W126」で撮影可能枚数は350枚(CIPA準拠)

 画質を含めた詳細は追って製品レビューにて検証する。

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