ITmedia NEWS >

富士フイルムこだわりの新色「X-T1 グラファイトシルバー エディション」

» 2014年09月10日 23時43分 公開
[園部修,ITmedia]

 富士フイルムが9月10日、「FUJIFILM X」シリーズのフラッグシップモデル、「X-T1」の新色、グラファイトシルバー エディションを発表した。「カメラがカメラらしい輝きを放っていた時代を彷彿させる質感を求めて」特別な塗装を施している。

X-T1 グラファイトシルバー エディション FUJIFILM X-T1 グラファイトシルバー エディション

 X-T1 グラファイトシルバー エディションの外装は、塗装と焼き付けの工程を3回繰り返す多層塗装により、シルバーグレーのボディを実現。1コート目はマグネシウム製のトップカバーにマットブラックの下地塗装。2コート目は薄膜多層コート技術によるグラファイトシルバー塗装。そして3コート目はクリア塗装で、重厚感と高級感を表現した。

 さらに、最新のファームウェアにより最高1/32000秒の高速電子シャッターが利用可能になっている。明るいシーンで開放F値付近まで絞りを開き、被写界深度の浅い写真を撮る際などに役立つ。またリアルタイム・ビューファインダーで、フィルムシミュレーションなどの撮影効果を反映させない「ナチュラルライブビュー」も搭載。光学ファインダーのように見たままの状態に近い表示が可能だ。このほか、富士フイルムの新たなカラーモード「クラシッククローム」にも対応。深みのある色合いと豊かな印影がモード切替で簡単に表現できる。

 ブラックのボディも人気は高いが、グラファイトシルバーは少し黒みを帯びた銀色で、クラシカルな雰囲気のX-T1の魅力がより引き立つ。グラファイトシルバー エディション専用の高級本革ストラップ、アルミ製のホットシューカバーなども同梱する。

 基本スペックはX-T1とほぼ同等で、マルチモード・ビューファインダーによる見やすいファインダや防塵・防滴性能、ダイヤルベースでのオペレーションなどは変わらない。

X-T1 グラファイトシルバー エディションX-T1 グラファイトシルバー エディション
X-T1 グラファイトシルバー エディションX-T1 グラファイトシルバー エディション
X-T1 グラファイトシルバー エディション 塗装と焼き付けの工程を3回繰り返す多層塗装により実現したグラファイトシルバー

 なお、12月にはX-T1の機能を大幅に強化するファームウェアアップデートを行うことも明らかにされた。このアップデートにより、以下の機能が新たに追加される。

  1. AFエリアダイレクト選択:フォーカスエリアの選択が、ファンクションボタンを押すことなく、十字キーでダイレクトに行えるようになる
  2. AE-L(露出固定)/AF-L(フォーカス固定)ボタンの機能入れ替え:AE-L/AF-Lボタンの機能を入れ替えられるようになる
  3. マニュアルフォーカス時にフォーカスエリアのサイズ変更:マニュアルフォーカス撮影において、AF-LボタンでワンプッシュAFを行う際のフォーカスエリアのサイズが変更できる
  4. マクロモードダイレクト選択:「マクロ」機能のON/OFFを、メニュー画面を経由せず、ダイレクトに行える
  5. Qメニューのカスタマイズ:使用頻度の高いメニューが一覧表示され、各項目に素早くアクセスできるQメニューで、表示する項目やその並び順を変更可能になる
  6. 動画フレームレート選択:これまで選択できた60fpsと30fpsに加え、50fps、25fps、映画のような表現効果が得られる24fpsの3種類のフレームレートが選択可能に
  7. 動画マニュアル撮影:動画撮影時に、あらかじめ好みのISO感度、絞り、シャッタースピードが設定可能になる。絞り、シャッタースピードは動画撮影中にも変更できる
  8. ワンプッシュAFの位相差AF対応:マニュアルフォーカス選択時にAF-LボタンでワンプッシュAFを行う際、高速な位相差AFが機能するようになる
  9. 測光エリアのフォーカスエリア連動:スポット測光選択時、測光エリアとフォーカスエリアの位置を連動させることが可能になる
  10. プログラムシフト設定領域の拡大:最長4秒のシャッタースピードまでプログラムシフトが可能に

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.