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プロフィール写真をかっこよくしたい? ならばFUJIFILM X-T1とXF56mmF1.2 Rでポートレートを撮ろう!

» 2015年04月28日 09時30分 公開
[園部修ITmedia]

 読者諸氏は、Facebookのプロフィール写真に、どんな写真を使っているだろうか。昔の自分? それとも、何かのキャラクター? 自分が撮った写真? その答えは人それぞれだろうが、友達申請をするときに、ふと思うことはないだろうか。「このプロフィール写真のアカウントから友達申請を受けた相手はどう思うだろうか」と。

 リアルな人と人とのつながりから交友関係を広げていくことが多いFacebookでは、プロフィール写真は非常に重要だ。なぜなら、多くの人は友達申請が届いたら、まずはその人の人となりや、本当に知り合いかどうかを確認するために、相手のプロフィールページを見たり、共通の友達をチェックしたりするからだ。

 つまりFacebook上で自分に関心を持った人は、確実に自分のプロフィール写真を見る。だからこそ、そこで相手に与える印象はとても重要で、本人であることを明確に分かりやすく示すために、自分の写真を載せている人も多い。またFacebook上の自分の投稿には必ずアイコンが付くので、投稿の印象を左右するという点でも、アイコンにどんな写真を用いるかは、気を使いたいポイントである。

どうしたら印象的なポートレートが撮れるか

 そんな大切なFacebookのプロフィール写真を、何年も前に撮った若かりし頃の写真や、飲み会のついでに撮ったスナップ写真ではなく、自分の体型や肌の状態、服装などを万全に整えた、きれいな写真にしたい、という有志が集まって、“宣材写真”を撮るイベントが都内で開催された。富士フイルムが協賛し、「FUJIFILM X-T1」と、ポートレート撮影に最適な単焦点レンズ「XF56mmF1.2 R」や「XF56mmF1.2 R APD」「XF35mmF1.4 R」などを用いて、印象的なポートレートをお互いに撮り合おう、という趣旨のイベントだ。

X-T1 Portrait 「春になったら宣材写真を撮ろうの会」として開催された、プロフィール写真の撮影会
富士フイルムの協力で、X-T1 Portrait X-T1とXF56mmF1.2 RやXF35mmF1.4 R、XF18-55mmF2.8-4 R LM OISなどを使って撮影。肌色のきれいさや単焦点レンズの魅力が堪能できるイベントだった

 講師には、デジカメプラスのレビュー記事や、連載「交換レンズ百景」でもおなじみの三井公一氏を迎え、まずはプロフィール写真に最適な、「印象的なポートレート」の撮り方を教わるところからスタートした。

X-T1 Portrait 写真家の三井公一氏が印象的なポートレートの撮り方をレクチャー

 三井氏は、Facebookのプロフィールページをいくつか例示しながら、どんな写真が印象的に見えるかをレクチャー。「(Facebookのプロフィール写真が)正方形になることを意識する」「目にキャッチライトを入れる」「背景をスッキリさせる」「被写体になる人のイメージを思い描き、その人のパーソナリティを感じ取りながら撮る」といった撮影時のポイントや、「ほめる」「話しながらいい表情を撮る」「いろいろなポーズやしぐさをしてもらう」「視線を変えてもらう」といった注意点を伝授した。

X-T1 Portrait 一番大切なのは、相手(被写体)とコミュニケーションを取りながら表情を引き出して撮ること、と三井氏

 また、例えば男性なら「外側(画面の左)を向く」「少し下から撮る」と、ちょっと偉くみえる、などのコツも披露。ポートレート写真を撮る際に活用したい機能として、X-T1など、富士フイルムのカメラに搭載されている「フィルムシミュレーション」を活用するといい、というアドバイスもあった。特に、フィルムシミュレーションの「ASTIA」モードがお勧めとのこと。その理由はASTIAが、人物の肌をきれいに写すフィルムで、かつて写真館などで用いられていたからだという。

 X-T1と組み合わせたXF56mmF1.2 Rなどの明るい単焦点レンズは、絞りを開放にしてしまうとピントの合う範囲が狭くなるので、F2やF2.8で撮ることを推奨。いいカメラといいレンズで、背景をぼかして撮るポートレートの魅力は一目ではっきり分かるだけに、参加者も興味津々だった。

 プロの写真家に写真の撮り方を教わったことがない参加者たちは、説明に熱心に聞き入っていた。

プロのアドバイスを受け、屋内外で実践

 ポートレートを印象的に仕上げるコツと、X-T1の操作を習った参加者は、グループに分かれて思い思いの場所へ。あいにく外は曇り空だったが、近隣の公園や特徴的な建物があるエリアで撮影を行った。三井氏のアドバイスにより、ちょっとしたしぐさを入れたり、小物を使ったり、目線を変えたり、いろいろなアングルを試したりしながら、被写体となった人のポートレートを撮る。

X-T1 Portrait 三井氏のアドバイスに耳を傾けつつ、実際に工夫をしながら撮る
X-T1 Portrait ベンチや手すりなどを生かしてポーズに変化を付けたり、街灯を利用したり、高層ビルを背景に入れたり、といろいろなイメージで写真を撮る

 撮りながらプロに指導をしてもらえるとあって、参加者はめきめきと腕を上げる。撮ったその場ですぐに写真が見られるだけに、説明も簡単で理解も早い。

 1時間半ほど外で撮影をした後は、全員集合して、皆で撮影した写真の中から、写りのいいものをピックアップ。自分が気に入ったものだけでなく、参加者がいいと思ったものも選別する方式だったため、多くの“いいポートレート”が選ばれた。その中から、本人が気に入ったものを自分のプロフィール写真として採用する。どの写真も、被写体の良さが引き立つ、いい表情をとらえたものばかり。三井氏からの講評も、選ばれた写真のいい点をいろいろ挙げてもらう形になり、撮影者も被写体となった人も満足げだった。

X-T1 Portrait XF56mmF1.2 R APDで撮影。目線を外してもらい、全体を明るめに。ちょっと80年代っぽい演出も。絞り優先オート(F4.5、1/75秒)、ISO200、+2.0EV
X-T1 Portrait XF18-55mmF2.8-4 R LM OISの望遠端で撮影。上を向いてもらい、目にキャッチライトを入れてぐぐっと寄って撮る。絞り優先オート(F5、1/125秒)、ISO200

X-T1とXF56mmF1.2 Rは無料で借りられる

 当日イベントに参加した人たちの中には、レンズ交換式のデジタルカメラでの撮影経験もあまりない人たちもいたが、X-T1とXF56mmF1.2 Rの写りには感激した様子で、「やっぱりいいカメラで撮ると違うね」とのコメントも聞けた。富士フイルムの東京サービスステーションで、当日返却なら1日無料でカメラとレンズ一式が借りられることを紹介すると、「ぜひ利用してみたい」。撮れた写真を見てその魅力に目覚めたようだ。

 もし、自分もプロフィール写真をもっといい写真に変えたいと思ったら、富士フイルムのサービスステーションでカメラとレンズを借りて、友達と撮り合ってみるといいのではないだろうか。

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