ITmedia NEWS >

サイバーショット新製品発表会で立体視撮影を楽しむ飲み会で人気者の予感!(1/2 ページ)

» 2010年07月08日 18時39分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ユーザーに支持される新機能で市場の活性化を

 ソニーは、7月8日に発表したCyberShotの新製品「DSC-WX5」「DSC-TX9」「DSC-T99」「DSC-T99D」の製品説明会を行い、デジタルカメラ市場に活性化をもたらすために投入した新モデルのコンセプトを説明、さらに実機を使って新機能をアピールした。


 ソニーマーケティングコンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部 統括部長の下野裕氏は、日本国内のデジタルカメラ市場が、2007年度のピークを境に、出荷台数、売り上げ金額ともに下落して市場規模が縮小している現状において、新しいマーケットを創出する製品を投入して市場を活性化する必要性を訴える。

 ソニーは、デジタル一眼レフ、コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラという既存のカテゴリーに加えて、2010年2月にリリースしたフルHD動画撮影対応の「DSC-TX7」「DSC-HX5V」、そして、2010年6月にリリースした「NEX-5」「NEX-3」でコンパクトデジタルカメラからのステップアップを目的としたユーザー層を開拓するなど、新しいマーケットの創造に積極的に取り組んでおり、実際に、新製品を投入した2010年2月から3月、そして、2010年の6月にそれぞれ売り上げ金額シェアを伸ばして、現在では25%を確保しているという。

縮小していく日本のデジタルカメラ市場(写真=左)。そういう時代だから新しい価値を提案できる製品が必要とソニーは訴える(写真=中央)。実際、新機軸を導入したモデルを投入することでソニーの製品はシェアを確実に拡大している(写真=右)

 今回登場した新モデル「DSC-WX5」「DSC-TX9」でも、新しいデジタルカメラ市場の創造を目指しており、ともに、ユーザー層が多いコンパクトデジタルカメラのマーケットで、1920×1080ドット、フレームレート60fpsというフルHD動画へ対応したモデルを投入していくことになる。

 下野氏は、「DSC-WX5」「DSC-TX9」の特徴として、新開発の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」の搭載を挙げている。有効画素数を1220万画素に引き上げたExmor Rの採用で、DSC-WX5とDSC-TX9はフルHD動画撮影に対応しただけでなく、オートモードでも高画質撮影が可能になる「プレミアムおまかせオート」機能を導入、さらに、スイングパノラマモードで3D立体視画像を(擬似的に)撮影できる「3Dスイングパノラマ」機能といった新機軸を実現したことをアピールした。

 また、撮影後の活用方法についても、6月30日からサービスを開始した画像と動画の共有サービス「Personal Space」と、9月下旬から配布を開始する予定の「プレイメモリーズ」が紹介された。プレイメモリーズは、プレイステーション 3で立体視画像を再生できるアプリケーションで、PlayStationStoreから無償でダウンロードできるようになる予定だ。

新モデルの「DSC-WX5」「DSC-TX9」では、有効画素数を引き上げた裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」が採用された(写真=左)。今回登場したモデルによって、ボリュームゾーンのコンパクトデジタルカメラでもフルHD動画撮影に対応することになる(写真=中央)。ソニーでは撮影した画像と動画を共有する「Personal Space」や立体視画像をプレイステーション3で楽しめる「プレイメモリーズ」など、“撮った後も楽しめる”サービスを提供する(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.