ソニーは、7月8日に発表したCyberShotの新製品「DSC-WX5」「DSC-TX9」「DSC-T99」「DSC-T99D」の製品説明会を行い、デジタルカメラ市場に活性化をもたらすために投入した新モデルのコンセプトを説明、さらに実機を使って新機能をアピールした。
3D撮影とフルHD動画が楽しめる、Exmor R搭載コンパクト「DSC-WX5」
背面液晶で疑似3Dも楽しめる、薄型サイバーショット「DSC-TX9」
スタンダードにも薄型スライド サイバーショット「DSC-T99」
ソニーマーケティングコンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部 統括部長の下野裕氏は、日本国内のデジタルカメラ市場が、2007年度のピークを境に、出荷台数、売り上げ金額ともに下落して市場規模が縮小している現状において、新しいマーケットを創出する製品を投入して市場を活性化する必要性を訴える。
ソニーは、デジタル一眼レフ、コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラという既存のカテゴリーに加えて、2010年2月にリリースしたフルHD動画撮影対応の「DSC-TX7」「DSC-HX5V」、そして、2010年6月にリリースした「NEX-5」「NEX-3」でコンパクトデジタルカメラからのステップアップを目的としたユーザー層を開拓するなど、新しいマーケットの創造に積極的に取り組んでおり、実際に、新製品を投入した2010年2月から3月、そして、2010年の6月にそれぞれ売り上げ金額シェアを伸ばして、現在では25%を確保しているという。
今回登場した新モデル「DSC-WX5」「DSC-TX9」でも、新しいデジタルカメラ市場の創造を目指しており、ともに、ユーザー層が多いコンパクトデジタルカメラのマーケットで、1920×1080ドット、フレームレート60fpsというフルHD動画へ対応したモデルを投入していくことになる。
下野氏は、「DSC-WX5」「DSC-TX9」の特徴として、新開発の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」の搭載を挙げている。有効画素数を1220万画素に引き上げたExmor Rの採用で、DSC-WX5とDSC-TX9はフルHD動画撮影に対応しただけでなく、オートモードでも高画質撮影が可能になる「プレミアムおまかせオート」機能を導入、さらに、スイングパノラマモードで3D立体視画像を(擬似的に)撮影できる「3Dスイングパノラマ」機能といった新機軸を実現したことをアピールした。
また、撮影後の活用方法についても、6月30日からサービスを開始した画像と動画の共有サービス「Personal Space」と、9月下旬から配布を開始する予定の「プレイメモリーズ」が紹介された。プレイメモリーズは、プレイステーション 3で立体視画像を再生できるアプリケーションで、PlayStationStoreから無償でダウンロードできるようになる予定だ。
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