レビュー
» 2010年09月28日 09時45分 UPDATE

より高画質な写りを求める人へ――LUMIX「DMC-LX5」 (1/4)

広角系ハイエンドコンパクトの「LUMIX LX」シリーズへ2年ぶりの新製品。デザインや基本スペックはそのまに、より明るく高画質な絵が撮れるようになった。前モデル「DMC-LX3」と比較しながらじっくり見ていこう。

[荻窪圭,ITmedia]

 とうとうパナソニックから“LUMIX”「DMC-LX5」(以下、LX5)が出た。率直にうれしい。2年前(2008年)に出た「DMC-LX3」(以下、LX3)はなかなか贅沢(ぜいたく)な作りをしたよいカメラで、ハイエンドにふさわしい設計思想を持っており、お値段は高めだったけど根強いファンがいたのである。実はわたしもけっこう気に入ってたのだ。

hi_DSC_5431.jpg LUMIX「DMC-LX5」。ストロボはポップアップ式。アクセサリシューが少し飛び出ているのはEVF対応のため。シンプルないいデザイン

 でもその後パナソニックはマイクロフォーサーズに力を入れ、2009年に出たのは「DMC-GF1」(以下、GF1 レビュー記事)だった。だからLXシリーズにはもう力をいれないのかなと思ってあきらめかけていたのである。

 そしてLX5である。LX3のよいところは受け継ぎ、大きなデザイン変更やスペック変更をしないで登場した。

 ちょっと大きめのCCDと明るい広角系ズームレンズを持ち、高感度にも強く、ハイエンドユーザー向けの操作系を採用し、普及型コンデジとはワンランク違うスナップ向けハイエンドコンパクトの王道を行くカメラに仕上がってきたのだ。

LX3を受け継ぐマルチアスペクト

 まずLX3と比べてみよう。

 デザインコンセプトは同じだが、LX5の方が少し背が高い。アクセサリシューにGF1用のEVFを装着するための端子を追加したからである。LX5はEVFを使えるようになったのだ。これはでかい。

 操作系は基本的に同じ。ただ、動画ボタンが上部につき、背面は大きく変わっている。LX3は撮影・再生がスライドスイッチで、細かい操作はジョイスティックで行っていたのに対し、LX5はクリック付の電子ダイヤルを装備し、再生もボタンになった。

 背面ダイヤルのおかげで露出補正や絞りなど露出系の操作性は向上。逆に、Q.MENUボタンが端っこへ追いやられたのは残念。実はこの構成、GF1をかなり継承している。操作系の統一感がでてきたのはよし。

 もちろんLXシリーズならではの鏡胴周りのスイッチは健在。アスペクト比には1:1が追加された。

hi_DSC_5409.jpg 左がLX3、右がLX5。グリップ部でデザインが変わり、レンズキャップもちょっと高級っぽくなった。レンズカバーが電動バリアではなくキャップなのは相変わらずだが
hi_DSC_5417.jpghi_DSC_5424.jpg 上がLX3、下がLX5。FOCUSボタンが動画録画ボタンに。動画は720pのHD動画に対応しており、形式はAVCHD Liteだ(写真=左)、一番変わったのが背面の操作系。LX5は背面にダイヤルを装備し、GF1っぽくなった(写真=右)

 LXシリーズの面白さはその優れたスペックにある。

 まずはレンズ。24ミリ相当からの広角系ズームで、LX3よりちょっと望遠側が伸び、90ミリ相当までいけるようになった(LX3は24〜60ミリ相当)。

 しかもすごいのは明るさ。ワイド端がF2.0な上に、テレ端(90ミリ相当)でもF3.3を保持している。望遠側が明るいのは素晴らしい。LX3はテレ端(60ミリ相当)でF2.8だったが、望遠側の伸びた分ほんのちょっと暗くなったのは仕方ないだろう。F3.3でもこのクラスでは最高の明るさだ。

 例えばこの写真、レンズが暗いデジカメだとISO1600まであげてやっと、という場所での撮影だが、LX5のワイド側ならISO400でこの瞬間を撮れた。

hi_P1000297.jpg 決して明るくはない部屋でもこれだけ撮れる。1/50秒 F2 ISO400
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