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» 2010年11月05日 08時30分 UPDATE

快速AFだけじゃない、ミラーレス一眼の旗頭――パナソニック「DMC-GH2」 (1/5)

パナソニックの「DMC-GH2」を試用した。豊富なカスタマイズ性に加え、「世界最速AF」や動画撮影時の60コマ/秒出力に対応したマイクロフォーサーズのフラッグシップモデルだ。

[荻窪圭,ITmedia]
photo 「DMC-GH2」と「LUMIX G VARIO HD 14-140mm / F4.0-5.8 ASPH. / MEGA O.I.S.」との望遠ズームレンズキット

 いちはやくミラーレス一眼を投入したパナソニックのGシリーズであるが、いよいよ第2世代に入ってきた。2010年春に発売された「DMC-G2」(世界初のタッチパネルネオ一眼、パナソニック「DMC-G2」)に続いて登場したのがマイクロフォーサーズのフラッグシップモデルともいえる「DMC-GH2」だ。

 見た目やコンセプトは前モデル「DMC-GH1」(レビュー)とあまり変わらないように見えるが、ボディはグリップしやすくなり操作系もマニュアル指向を強化、液晶モニタはDMC-G2と同じくタッチパネルに、そして撮像素子が新しくなるなど中身は大きな進化を遂げている。

 コンデジテイストのミラーレス機が目立つ中、一眼レフっぽいハイエンド機は1年半でどのくらい進化したのか。さっそく見てみよう。

タッチパネルに頼りすぎない操作系はよし

 まずはDMC-GH1と並べてみた。デザインコンセプトを受け継ぎつつ、グリップ部がエラストマー素材になり手になじみやすくなったのは評価できるが、それ以上に変わったのが操作系。ひとつひとつあげるとキリがないほど細かく改良されている。

photo 左がDMC-GH1(使い込んだ私物なので見た目に難があるのは勘弁)とGH2。大きさはほぼ同じでボディ形状も似ているが細かいデザインは異なっている


photophoto 上部のフォーカス関連ダイヤルも一新された。DMC-GH2(黒)はフォーカスモードとAFモードが1カ所にまとまって使いやすくなった(写真=左)、グリップ部。DMC-GH2(黒)とDMC-GH1(赤)では電子ダイヤルの位置が違う。また録画ボタンが上部に移動し、「FILM MODE」ボタンがカスタマイズ用のFn1になった(写真=右)


 電子ダイヤルはグリップ部から背面に移動してDMC-GF1やDMC-G2と統一された。左肩のフォーカスモード切り替えダイヤルはAFモード切り替えと一体化して素早く変更できるようになり、押し間違いやすかった動画ボタンは上面に移動。さらに上面にFn1、十字キーの左と下にFn2と3と、3つのキーがカスタマイズ可能になった。わたしはアスペクト比切り替えとフィルムモードとAFエリア切り替えにしてみた。

photo 正面から。マウントの向こうにすぐむき出しのLiveMOSセンサーが見える。GH1とはグリップ部の材質が変わり持ちやすくなった
photo ディスプレイを反転させて背面から。親指側に電子ダイヤルがついた。ダイヤルがもうちょっと分厚い方が回しやすかったか。十字キーの2つがFnキーなのも特徴だ。これはありがたい。ディスプレイはアスペクト比3:2のタッチパネル付き液晶
photo 操作部。左肩にフォーカス関係。内蔵ストロボの上にはステレオマイク(レベル調整可能だ)、右にモードダイヤルと静止画用のシャッター、動画用の録画ボタンがある。モードダイヤルのカスタムセッティングが3つに増えた

 ISO感度とホワイトバランスはあらかじめ割り当ててあるし、露出補正は電子ダイヤルのプッシュで切り替えられる。よって、この3つをうまく使えばたいていの操作はメニューの介在なしで行えるわけだ。

 そしてタッチパネル。Q.MENU操作とフォーカスポイント指定がタッチパネルで行える。カメラとしての能力の高さを見込んでDMC-GH2を選ぶ人はタッチパネルよりボタン+ダイヤルの操作を好むだろうし、細かいメニュー操作を指で行うのはやや難がある(タッチペンは付属するけど)。でも被写体を触るだけでそこにフォーカスポイントを移動できるメリットは誰でも感じるはず。特に自動追尾を使いたいときはこれでさっとターゲットを指定できる。すばらしい機能だ。

photophoto 指で触るだけでフォーカスポイントの指定ができる。マルチAFの場合はAFエリアの指定ができる。一転AF時はAFポイントをダイレクトに示せる。これはよい

 Q.MENUはタッチパネルからでも、従来通りのボタン操作でもどちらでも使えるため、好みで使い分けられる。EVFもDMC-GH1よりちょっと大きく見やすくなった。アスペクト比がちょっと横長になった(GH1は4:3だったが、3:2に近いアスペクト比になった)のもよい。EVFの出来は上々だ。

photophoto Q.MENUをタップするとタッチパネルでQ.MENU操作ができるが、ボタンが小さいので付属ペンを使った方が確実か(写真=左)、同じQ.MENUだがこちらはQ.MENUボタンを押したときのボタン操作用。タッチパネル時とはデザインが異なる。操作に応じたデザインになっているのがポイント(写真=右)


 フルオート(おまかせiA)で気楽に撮るより、撮りたいイメージに合わせてあれこれセッティングするのが本製品の楽しさだ。

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