レビュー
» 2010年12月20日 11時00分 UPDATE

レビュー:「高級コンデジ」の現在地を確認する(前編) (1/4)

コンデジと一眼レフの中間に位置する製品として、一定の地位を築くのが「高級コンパクト」と呼ばれる製品群だ。ミラーレスの躍進で立ち位置の希薄化も懸念されるが、そのメリットも無視できない。「PowerShotG 12」「COOLPIX P7000」「GXR+S10」の3機種を比較した。

[小山安博,ITmedia]

 いわゆるコンパクトデジカメは簡単気軽に使える反面、デジタル一眼レフに比べて機能は少なく画質も劣り、一方のデジタル一眼レフは大きく重く、操作も複雑という欠点があった。その隙間を埋める存在が「高級コンパクトデジカメ」とよばれる製品だ。

 どちらかといえば高画質のままの小型化という、デジタル一眼レフの小型化という方向での製品化された機種が多く、レンズ一体型という特長を生かした小型ボディに、一眼レフに匹敵する操作性や機能を詰め込んだのが特徴で、軽快に持ち歩ける高画質カメラとして位置づけられている。

photo 今回紹介する3機種。左からニコン「COOLPIX P7000」、キヤノン「PowerShot G12」、リコー「GXR+RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」

 ところが、オリンパス「PEN」やパナソニック「DMC-GF2」といったマイクロフォーサーズ製品やソニー「NEX」シリーズといったコンパクトなレンズ交換式カメラが登場すると、「サイズと画質のバランス」というメリットは希薄化し、その立ち位置は微妙なものになってしまった。

 しかし、高級コンパクトには高級コンパクトとしての特徴と意図があり、使っていて便利な面も多い。今回はそうした高級コンパクトデジカメに位置づけられるキヤノン「PocweShot G12」、ニコン「COOLPIX P7000」、リコー「GXR+RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」の3機種をチェックした。


 今回選択した3つの高級コンパクトデジカメだが、唯一GXRだけは異色で、レンズと撮像素子が一体となったカメラユニットを交換することで、さまざまなカメラに様変わりする。とはいえ、ボディサイズとしてはほかの2機種に近いし、「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」(以下、S10)を搭載すると、スペック的にも近くなるので、今回はこのカメラユニットを使った場合で比較している。

 この3機種、外観を見ると、どれもブラックボディに少しクラシカルなデザインを採用しているのが特徴。ボタン類も多く、「カメラを使いこなす」という気にさせるスタイルだ。G12とP7000には、コンパクトデジカメとしては搭載機種が少なくなった光学ファインダーを備える。GXRもオプションで電子ビューファインダーを用意しており、ファインダーをのぞいて撮影する機能も備えている。

 いずれも撮像素子には有効画素数約1000万(P7000は約1010万)画素の1/1.7型CCDを採用している。一般的なコンパクトデジカメに比べると大きめの撮像素子に、控えめといえる画素数となっているのが特徴だ。サイズはG12が約112.1×76.2×48.3ミリ、約401グラム、P7000が約114.2×77×44.8ミリ、約360グラム、GXRが約113.9×70.2×44.4ミリ、約391グラム(いずれも幅×高さ×奥行き、バッテリーなどを含む)となっている。

 3機種ともにコンパクトデジカメとしてみればボディに凹凸は多いし、厚みもある。それにストラップホールは2点つり下げ式だ。基本的にはポケットに入れて持ち歩く感じではなく、首からさげて本格的に写真を撮ることを狙ったカメラと言えるだろう。

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