基本的な撮影方法は、従来のCXシリーズと変わらない。モードダイヤルには通常のオート撮影モードに加え、シーンオートモード(S-AUTO)、シーンモード(SCENE)、クリエイティブ撮影モード、連写モード、動画モード、マイセッティングモード2つ(MY1/MY2)が割り当てられている。
通常はオートモードを使うが、初心者ユーザーなどであればシーンオートモードを利用してもいいだろう。このモードでは、ポートレート/遠景/夜景ポートレート/夜景/スポーツ/マクロモードをカメラが判断して自動的に切り替えて撮影してくれるので、初心者でも迷うことがない。それぞれのモードは、シーンモードで選択できる同名のモードと同じ機能で、ISO感度やホワイトバランスなどの詳細は設定できない。
オートモードではジョイスティックタイプのADJ.ボタンを押すことで、露出補正、ホワイトバランス、ISO感度、画像サイズ、AE/AFターゲット移動を呼び出せる。AE/AFターゲット移動以外はセットアップメニューから変更可能で、測光やオートブラケット、調光補正などを割り当てられる。また、ADJ.ボタンを左右に倒すと、フラッシュとマクロ切り替えの設定も可能だ。
背面にはさらにFnボタンも設置されており、セットアップメニューからマクロターゲット、AEロック、AF/顔優先マルチの切り替えなど、AFやブラケット周りの設定から1つを選んで割り当てられる。
高速撮影機能も従来通り搭載している。通常連写は最大解像度/画質で約5コマ/秒だが、さらにシャッターボタンを押し続け、離した瞬間より前の15枚を記録して1つの.MPファイルとして保存するM連写プラス(10M)、同じくシャッターボタンを離した瞬間より前の26枚を1つのMPファイルとして記録するM連写プラス(2M)という連写機能、さらに1秒間または2秒間で120枚の連写をする超高速連写機能も搭載している。
こうした連写機能を生かした撮影機能では、クリエイティブ撮影モードにある「ダイナミックレンジダブルショット」、シーンモードにある「夜景マルチショット」がある。前者は露出の異なる2枚の写真を撮影して合成することで、ダイナミックレンジを拡大する。後者は、4枚の連写をして合成することで、手持ちでも夜景撮影を行える。また、複数のピント位置で5枚の連写をする「マルチターゲットAF」も連写を生かした機能だ。
CX3からCX4への進化に比べると、マイナーバージョンアップと言えなくもないが、それでもAFの高速化は大きなポイントだ。全体的に完成度を高めたという印象で、快適なAFと使い勝手のいいスペック、そして高いカスタマイズ性と、旅行に1台持ち歩く、一眼レフのサブカメラとしても便利なカメラに仕上がっている。
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