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2400万画素新センサーの実力は――ニコン「D3200」(1/4 ページ)

» 2012年05月07日 12時06分 公開
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 ニコン「D3200」は、有効2416万画素の新開発CMOSセンサーを搭載したエントリー機だ。エントリー機なのに2400万画素も必要なのかという思いもありつつ、実際に店頭に並んだ際に「2400万画素」という数字が購買層にどう響くかも気になるところだ。

photo グリップ部分はラバーが張られており持ちやすい
photo ニコン「D3200」 ボディサイズは「D3100」とほぼ同サイズ

 D3200は既存モデル「D3100」の流れを組むコンパクトなボディに、電子ダイヤル(1つ)と撮影モードダイヤル、各種機能ボタンを備えており、エントリー向けデジタル一眼レフとしては標準的な操作インタフェースを持つ。D3100に見比べると、ライブビュー操作がスイッチからボタンに変更となり、動画の撮影はシャッターボタン脇に設けられた動画撮影ボタンで行うように改められている。

photo モードダイヤル。右に見える赤い丸は動画撮影ボタン

 D3100にはモードダイヤルの脇に、レリーズ関連の機能(1枚撮影/連写/セルフタイマー/静音撮影)をレバーを用いてダイレクトに選べる「レリーズモードセレクター」があった。このレリーズモードセレクターは、レバーの位置で現在どのモードなのか一目で分かり、かつ、セルフタイマーで固定したまま連続撮影ができるなど実用的な機能であった。D3200では残念なことにレリーズモードセレクターは姿を消し、背面のレリーズモードボタンにその機能が集約されることとなった。

 この操作系の変更に関してはコストの面もあるのかも知れないが、エントリーモデルながらD3100の個性のひとつであったと思っていただけに残念に思う。

photo 連写やセルフタイマーなどを切り替えるレリーズモードボタンがマルチセレクターの下へ移動した。マルチセレクターには特殊な機能が割り当てられておらず、撮影時にはフォーカスフレームを選択するためのコントローラーとなっている

 マルチセレクターの機能はそのままで引き継いでおり、ダイレクトにAFフレームを選択できる使い勝手の良さは健在だ。思えばフィルムカメであるF5に搭載されたフォーカスエリアセレクターから、その操作性が変わってないとも言える。

 ソフトウェア的な部分では、エントリーユーザー向けの機能である「ガイドモード」にも手が加えられている。ガイドモードとは、撮影テクニックを参照できる機能とカメラ設定変更を合わせた機能で、撮りたいシーンを選ぶと撮影方法とそれに合わせたシーンモードなどの設定をしてくれるアシスタント的な役割を担う。

photo ガイドモードに切り替えると背面ディスプレイは対話型のメニューに切り替わる
photophotophoto 左側に各シーンのアシスト画像が表示される(写真=左)。「おまかせで撮る」を選択すると、実際にどのような設定になったのかを教えてくれる(写真=中)。さらに撮影方法などの設定も行える(写真=右)
photophotophoto おまかせオートでは撮影できないようなテクニックを使った撮影もガイドモードで調べることができる(写真=左)。水の流れを撮るを選ぶと、撮影モード設定の他に撮影アドバイスが表示される(写真=中央)。アシスト画像を見ながらシャッタースピードを変えて水の流れのシミュレーションをすることも可能だ(写真=右)。周囲の明るさを判断しシャッタースピードが遅すぎると、「被写体が明るすぎます」という警告も表示された
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