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» 2012年10月11日 11時00分 UPDATE

タッチパネルとWi-Fiで新提案――キヤノン「PowerShot S110」 (1/3)

コントローラーリングが特徴的なPowerShot S100に後継モデル、「PowerShot S110」が登場した。基本機能はそのままに、新たにタッチパネルやスマートフォンとの連携機能と言ったトレンドが盛り込んだ。

[mi2_303,ITmedia]

 キヤノン「PowerShot S110」は、1/1.7型 有効1210万画素CMOSセンサーとF2.0-F5.9の35ミリ換算24〜120ミリ光学5倍ズームレンズを搭載しており、この部分の数値だけを取り上げれば前機種である「PowerShot S100」(2011年12月発売)と基本スペックは変わらないが、新たにWi-Fiとマルチタッチ対応のタッチパネルを搭載してきた。

photo 「PowerShot S110」

 まずはS110の外観をみてみよう。シリーズの特徴であるコントローラーリングはそのままに、正面はほぼフラットと非常にシンプルなものとなった。前モデルのS100にあったグリップがなくなったため持ちにくくなってのかと思いきや、特にそのようなことを感じることはなかった。

 実際にカメラを構えてみると分かるのだが、S110をつかむ際の力配分は前面を押さえる右手人差し指と中指より、親指で背面を押さえる方が強くなるようにデザインされている。そしてその親指で押さえるラバーはS100のラバーより大きくなっており、上手にホールドできる。単にグリップを無くすだけではなく、トータルでのデザイン変更が行われていることが分かる。

photophoto グリップの凹凸がなくなり外観はシンプルなものとなった(写真=左)。親指が当たる部分のラバーが大きくなっている(写真=中央)

 ボディカラーはブラックとシルバー以外に、新色のホワイトが追加となった。今回のテスト機がそのホワイトだ。表面は光沢があり、トップカバーとレンズ部分がシルバーのツートンカラーが、可動部分と操作部分の機能を強調しているようで、今までのPowerShot Sとは違ったテイストに仕上がっていると思う。

photo レンズ根元のコントロールリングとモードダイヤルの側面は、細かい凹凸の綾目加工に変更されている

直感的なタッチパネル操作

 S110のタッチパネルは静電容量式で、多くのデジカメで採用されている画面を指で押すようにして操作する感圧式と違い、S110のそれは画面に軽く触れるだけで素早く反応し、使い勝手はスマートフォンのタッチ操作そのものといえる。

 再生画面やFUNC.ボタンで呼び出される項目、MENUなどのタッチパネル操作はもちろんだが、画面の任意の部分をタッチして撮影できる「タッチシャッター」やAFフレームを任意の場所に簡単に設定できる「タッチAF」といった操作も行える。

 タッチシャッターは画面タッチでAFが作動し、指を放すとすぐ撮影が行われる。この一連の動作が素早く、タッチして撮る感覚がなかなか気持ちよい。強くタッチしてしまうとブレる恐れがあるので、タッチしたまま一呼吸置いて指を放すようにするといい。

 ただし、このレスポンスの良さゆえ、持ち歩き時などで不意に画面へ触れてしまい撮影してしまうことも多かった。画面周りの枠が狭いデザインとなっているため、誤って触れてしまうのだ。この動作が気になる場合は、MENUからタッチシャッターをオフにすることで解決できる。

 画面タッチによるAFフレーム設定は直感的で使いやすい。従来機のAFフレーム移動モードにしてからの操作に比較すると、その操作性は格段に向上しており、ならではの強みと言っていいだろう。

 P/A/S/M/C(カスタム設定)モードでは「タッチアンドセレクト」というタッチパネルとコントロールリングを使用した操作が利用できる。画面右端の黒い帯をタッチするとホイールを模したコントローラーが表示され、各モードで設定変更できる項目を素早く選択して、前面のコントロールリングでパラメーターを変更できる。

 例えば露出モード「M」時、コントロールリングには絞り値の調整が割り振られているが、タッチアンドセレクトで機能を呼び出し、カメラを構えたままでISO感度もしくはシャッタースピードをコントロールリングで変更するといったことも可能だ。

 実際に使ってみると、背面のコントローラーホイールを使用せずにコントロールリングだけで簡単に設定変更できるので重宝した。ただ、コントロールリングではなく、画面に表示される絞りや露出、ISO感度のグラフィックを直接タッチ操作で変更できた方が、もっと直感的なのではないだろうかとも感じた。

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