ITmedia NEWS >

“2013年型 DXフォーマット機”として進化したミドルクラス――ニコン「D7100」(2/5 ページ)

» 2013年03月11日 11時41分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

1.3倍クロップ撮影機能は面白く使えそう

 D7100は画素数が増した上にディテールの描写力も上がったわけで、それを生かした面白い機能を搭載してきた。「対DX x1.3クロップ」モードである。センサーの中央部だけを使うことで、さらに「1.3倍の望遠」になるという機能。

 カメラ上の表示では、APS-Cサイズをフルに使うとき(DXモード)では「24-16」(約24mm×16mmっていうニュアンス)、1.3倍のクロップモードでは「18-12」(約18mm×12mm)となる。35ミリ換算でいうと2倍相当だ。

 つまり……フォーサーズ(マイクロフォーサーズを含む)とほぼ同じサイズになるのだ。あっちはアスペクト比が4:3なので、3:2のD7100とはちょっと違うが、画角的には同じ。しかも、クロップしたときに使う画素数は「約1580万画素」。1.3xクロップモードに切り替えると1600万画素のマイクロフォーサーズカメラ相当になると思うとちょっと面白い。

 クロップモード時のファインダー内表示はこうなる。

photo 右上に1.3xと表示され、撮影される範囲が四角く示される

 撮影範囲の枠が表示されるわけで、枠全体を51点の測距点が埋める感じだ。

photo AFモードを切り替えると、51点がざっと表示される。クロップモードだと撮影領域のほぼ全域に測拠点があるので使いやすい

 せっかくなので、シグマの70-300m F4-5.6を装着して望遠端で鳥を撮ってみた。

photo APS-Cサイズ(DXサイズ)で撮影したキンクロハジロ。450mm相当となる
photo クロップモードを使うと600mm相当になるので被写体はさらに大きくなる。解像感が高いので、1600万画素で600mmを手軽に味わえるのはよい

 連写も秒7コマ(クロップモード時。通常は秒6コマでD7000と変わらず)とこのクラスとしては速いし、51点AFも合わせれば野鳥やスポーツなんかにも使えるわけである。

photo ユリカモメが羽ばたいた瞬間を狙って。「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」を1.3xクロップモードで170mm相当にして撮影。等倍でよく見るとクチバシに何かくわえております。F5.6 1/1250秒 ISO400 1.3xクロップモード

D7000、D600と合わせて三兄弟って感じ

 次にボディや使い勝手の話を少々。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.