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「EOS 70D」をEOS 7Dユーザ目線で評価する(3/5 ページ)

» 2013年09月26日 11時38分 公開
[野村シンヤ,ITmedia]

70Dの画質を7Dと比較する

 あと気になる部分は画質だろう。センサー性能は日進月歩で向上しているのに加え、筆者の7Dは購入してからすでに4年も使いまわしており、そろそろくたびれた感も出てきているだろうから比較自体が適切ではない気もするが、ISO感度を変えながら撮り比べてみた。

 室内で人形を撮影した画像を見ると、ISO100でも細部描写にはっきりと違いが見てとれる。70Dはフェルト生地の起毛部分やリボンの端などがスッキリと精密に描写されており、解像度の高さがうかがえる。画素数も上がり、センサーの性能も向上しているのだから真っ当な結果だろう。

 高感度に関しては言うまでもなく、7DはISO3200あたりからシャドウ部分にノイズがちらほら見られ始めるのだが、70DはISO6400くらいまでは許容できる範囲。撮るものによってはISO12800まで十分使えそうだ。

photophoto ISO100 左が70D、右が7D
photophoto ISO1600 左が70D、右が7D
photophoto ISO3200 左が70D、右が7D
photophoto ISO6400 左が70D、右が7D
photophoto ISO6400 左が70D、右が7D

 ちなみに70Dは、ISO感度の自動設定を細かくカスタマイズすることもできる。オートに設定した時の感度の範囲を決める「ISOオートの範囲」、どこまでシャッター速度が落ちたらISO感度を上げるかを決める「ISOオート低速限界」をそれぞれセッティングすることで、自分が満足する画質を維持した上でブレを防ぐことが可能だ。

photophoto
photophoto ISO感度は100〜12800(拡張25600)で設定可能。オートにした時、どの範囲の感度を使うか、どこまでシャッター速度が落ちたら感度を上げるかを細かく設定できる

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