センサーの高画素化に加え、IXY 31Sで大きく変わったのがタッチパネルの搭載。そのユーザーインタフェース(UI)、既存モデル「IXY 10S」の操作系を踏襲している。
IXY 30Sの背面にはコントローラーホイールや「FUNC.」「MENU」などのボタンなどがあったが、IXY 31Sではそれらが省略され、背面は再生ボタン、上部の撮影モード切り替えのみというシンプルなデザインとなった。ボタン類の多さに起因する、「操作しにくそう」という不安感は一掃されている
IXY 30Sからの大幅変更とも言えるタッチパネルUIのメリットは、単なる確認表示だけであった撮影モードの画面表示から、各種変更メニューをダイレクトに呼び出せるようになったことだ。従来通りのFUNC.ボタンも用意されているが、撮影モードがFUNC.メニューから独立した事により、撮影設定のためのボタンとして内容が整理されわかりやすくなっている。
実際にIXY 30SとIXY 31Sの操作感を比較すると、項目選択などはダイヤルで操作できるIXY 30Sの方が使いやすく感じるのだが、詳細な設定をする際にはメニュー階層の深さと、アイコンの小ささが気にかかる。
一方のIXY 31Sは変更したい項目に触れるだけで操作できるので、特定の色のみを強調する「ワンポイントカラー」、特定の色を変更する「スイッチカラー」など特殊な操作が必要な撮影モードの設定までも分かりやすい。簡単な説明の付いたアイコンも大きめで、直感的な操作が可能だ。
タッチパネルの左右に並ぶ設定ボタンは、ある程度自由にカスタマイズできる。動画撮影ボタンを下の方へ配置したり、ISO感度ボタンを追加したり、撮影アスペクト変更ボタンを追加するなど、自分の撮影スタイルに合わせた設定が可能だ。ただし、動画撮影ボタンやDISPボタンなどは、ボタンの配置変更のみ可能で、隠す事はできない。
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