ダイナミックレンジを広げて撮る機能も今年のトレンドのひとつ。従来から「暗部補正」という形でシャドウ部を持ち上げることでダイナミックレンジを広く見せる機能を搭載した製品はいくつかあったが、2010年からは露出を変えた複数枚の写真を合成して広いダイナミックレンジを得る「HDR」を採用するカメラも増えてきた。手持ちでのHDRを可能にするには高速連写が欠かせず(ゆっくり連写していたのでは1枚目と2枚目のずれが大きくなってしまう)、今回の7機種ではDSC-HX5VとCX4の2機種が利用できる。
それと、FinePix F300EXRのEXRを使った高ダイナミックレンジを合わせて。かなりハイコントラストになる構図で試してみた。
ソニーがはじめた、カメラを横方向に振るだけでパノラマ写真が撮れてしまう「スイングパノラマ」。富士フイルムも「ぐるっとパノラマ」という名称で同等の機能を搭載してきた。しかも360度まで撮れる(ソニーは最大約281度)。
両者で撮り比べ。
どちらも手にカメラを持って撮影したので、当然、撮りながらカメラが上下に揺れる。DSC-HX5Vは多少の揺れは吸収して上手につないでくれるが、FinePix F300EXRは途中で何カ所がうまくつながってないところが見受けられた。360度は魅力的だが、より気軽に使えるのはDSC-HX5Vのほうといえる。
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