増え続けるデジカメ画像に効く――簡単!「Windows Home Server 2011」導入(3/4 ページ)

» 2011年09月26日 13時50分 公開
[ITmedia]
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クラウドよりもWindows Home Server 2011を選ぶ4つの理由

 クラウドサービス。意味としてはその実態がどうであるか、データがどこに保存されているかを気にすることなく、インターネットを経由して提供されるサービスということになる。インターネットを経由するということは現在の社会において、実質的に「いつでもどこでも」ということに他ならない。

 デジカメ愛好家に親しみにある、オンラインストレージもクラウドで提供されるサービスのひとつだ。高品質なストレージがデータセンター内で24時間監視の下で運用されており、万一に備えての保守体制も整えられているのが一般的だ。

 しかし、オンラインストレージが写真の保管や管理に万能かというと、そうは言えないのが現実だ。特に家庭で撮った撮影データを一元管理したい、安全簡単にバックアップしたいという人に対してはオンラインストレージよりもWindows Home Server 2011(以下WHS 2011)をお勧めしたい。その理由について見ていくことにしよう。

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容量とコスト

 デジタルカメラの高画質化やフルハイビジョン動画対応など、1世帯/1個人の創造するデジタルコンテンツの容量は日増しに増加している。そのように「かなりの速度で増え続けるデータ」に対して、個人向けオンラインストレージは不向きだ。

 個人向けのオンラインストレージには無料サービスも多々あるが、その容量は無料では数Gバイトから10Gバイト程度にとどまり、恒久的なバックアップ用途として使おうとすると途端にコストが跳ね上がる。写真や動画データに関しては、ごくごく一般的なユーザであっても、企業が求めるストレージ容量よりもはるかに大きな容量を必要とする傾向にあるのだ。

 一方、WHS 2011は初期導入こそプリインストール機の購入ならば数万円のコストがかかるものの、維持費として月々かかるコストはPC1台分に過ぎない。省電力・省スペースをうたう小型タイプを選択したり、Wake On LAN機能などを使って不要なときには電源を切るなどの節電対策を行えば電気代もかなり節約できる。ストレージ容量が不足してもHDD増設などで対処可能であり、価格容量比を勘案すればこちらに分がある。

セキュリティ

 オンラインストレージもWHS 2011も、「インターネット経由でどこからでも利用可能にする」ことは可能だ。だが、逆にオンラインストレージの場合、「インターネット経由で利用できない」ようにすることはできない。セキュリティ対策がなされているとはいえ、そもそも外出先で利用しないのであれば、インターネット経由で利用できないようにしてしまうのが一番だ。

 セキュリティと利便性は相反することが多い。利用しない機能を切ることでセキュリティを高めることができるのも、家庭内に設置され、自分自身で設定が変更できるWHS 2011ならではだ。

photophoto リモートWebアクセスの設定画面。同社が無償提供しているDynamicDNSサービスを利用し、***.homeserver.comドメインを簡単に利用することができる(写真=左)、インターネット経由でのアクセスをしないのであれば「リモートWebアクセス」を無効にしてしまうのが手っ取り早い(写真=右)、

自宅での快適さ

 いつでもどこでも使える、という観点で見るとオンラインストレージとWHS 2011はほぼ同等のサービスを提供してくれる。だが、利用シーンを考えてみてもらいたい。外出先で利用することと、自宅で利用すること、どちらが多いだろうか。

 オンラインストレージは常にインターネット経由で利用する。そのため、速度はいわゆる「インターネット接続速度」と等しい。その速度は業務用回線であっても実効速度としては数十メガbpsどまりとなる。

 一方、WHS 2011は自宅であればLAN経由で利用できるため、1000Base-Tなどギガビットネットワークで構築されていれば、数百メガbpsでの通信が可能だ。もちろん外出先などからの利用では外出先、自宅両方のインターネット接続回線速度の影響を受けるものの、一般に利用頻度の高い家庭内での通信速度が、全体の「使い勝手」を左右することは言うまでもない。

アプリケーションからの利用

 オンラインストレージではWebブラウザから利用できるファイルマネージャのようなものが提供されていることが多い。それを単体で使用している場合はよいが、他のアプリケーション、たとえばフォトレタッチソフトなどで使う場合にはまずローカルにダウンロードし、それを修正してからアップロードしなおす、というような操作になる。

 一方、WHS 2011上のファイルを家庭内のPCで編集するときには単純にネットワークファイル共有を利用すればよい。現在のアプリケーションであればほぼすべてUNC(「Universal Naming Convention」 ネットワーク上のマシンへコンピュータ名でアクセスする方法)に対応しているし、そうでなくとも、ネットワークドライブをドライブに割り当ててしまえばローカルドライブと同様に利用できるものがほとんどだ。PC上のほとんどのアプリケーションはWHS 2011上のファイルを直接開き、直接保存できる。

photo LAN環境ならWHS 2011の共有フォルダは「ネットワーク」の下に見える。プロトコルにSMB 2.1を採用しているのでWindows 7では高速な転送が可能だ

 オンラインストレージではなく、WHS 2011を選ぶ理由を見てきた。オンラインストレージにはオンラインストレージのメリットがあるのも事実だが、その価値は使い方次第で大きく変化する。少なくとも増え続けるデジカメ画像の管理と活用、それに安全かつ手軽なバックアップを求める場合、現状ではWHS 2011が有利であると言えるだろう。

Windows Home Server 2011のある生活

 ここまではWHS 2011の詳細とメリットについて紹介してきたわけだが、実際の家庭にWHS 2011を導入すると、ライフルタイルはどのように変化するのか。Aさんの家庭をのぞいてみよう。

 Aさんの長男は今年で5歳、やんちゃながらもかわいい盛りだ。秋空の好天に恵まれたある日に行われた運動会では開催式のあいさつも務め、AさんとAさんの奥さんは息子の晴れ姿を記念に残そうと、Aさんはビデオカメラ、Aさんの奥さんもデジタル一眼レフを手に長男の姿を追っていた。

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 競技の最中は両親がデジタル一眼レフとビデオカメラが愛息の姿を追うが、お昼を食べながらの団らんなどでは、より気軽に録れるスマートフォンのほうが使い勝手がいい。より自然な表情を収められたAさんは満足そうだ。

 たくさんの家族写真とムービーを手に帰宅したAさん。結局、奥さんの持参していたコンパクトデジカメでも写真を撮っており、運動会という1イベントながら、データがデジタル一眼レフ、ビデオカメラ、コンパクトデジタルカメラ、スマートフォンという4台にまたがる状況になってしまっていた。

 これまでならばAさんは、愛用のデジタル一眼レフの撮影データを普段利用しているノートPCにコピーするまでしかしておらず、そのほかの写真や動画はそれぞれの撮影機器に入れっぱなしにしていた。何台もPCにつなぎなおしながらのコピーが面倒というものあったが、1台のノートPCにデータを集中させてしまうことに怖さも知っていたからだ。

 それが、WHS 2011の導入で変わった。

 「大容量HDD」「データ保全」を重視して導入したWHS 2011プリインストール機は、大容量HDDをミラーリング構成としたので、データ喪失の危険性は低く、大切なデータを収めておく先として安心感がある。近いうちにHDDを増設して、格納されたWHS 2011自身のデータ自動バックアップも開始する予定だ。

 安心できる保存先があるという事実は、多少の手間はあっても、撮影した愛息の姿はすべてそこへ保存しようというモチベーションにつながる。それにWHS 2011は各種デジタルコンテンツを「メディア」として一元管理し、特に写真については撮影日で自動的に分類するので、この運動会のように「1イベントが複数機器にまたがって保存されている」という場合でも、あとから「あの写真はどこにあったっけ……」などと探し回ることはなくなる。

 加えて、WHS 2011に保存された画像や動画は、PCからはもちろん、DLNA対応のテレビやゲーム機、デジタルレコーダーなどから再生できる。外出先からもリモートWebアクセスを使えば視聴可能なので、帰省した際に両親へ孫の運動会での晴れ姿を見てもらうなんてことも簡単に行える。WHS 2011にすべての写真データを保存してあれば、それこそ子どもの成長する様子を誕生日ごとに見せることすら可能だ。

photo WHS 2011にデータが収納されていれば、家庭内のどこからでも保存された写真や動画を楽しめる。リモートWebアクセスを使えばお昼休みのオフィスからでも家族の写真を楽しめる

 カメラ愛好家にホームサーバというと、無縁な組み合わせと感じることもあるだろう。ただ、写真がデジタルの時代となりデジカメ画像をはじめとした撮影データは増え続けてる一方であり、時代に即した管理と活用の方法が求められていることも事実である。カメラ愛好家であることを自認するならば、Windows Home Server 2011の導入を検討してみてはどうだろうか。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia デジカメプラス編集部/掲載内容有効期限:2011年12月11日