さらにトライダイヤルナビだけでなく、背面の4つのカスタムキー(AF/MFボタン、十字の右キー、ソフトキーB、ソフトキーC)についても、その内容を自分の使い方に応じてカスタマイズできます。本モデルを確実に使いこなすには、面倒がらずに、ここをきちんと設定しておくことが大切です。
惜しいのは、せっかく割り当て可能なボタンがたくさんあるのに、それらへ割り当てられる機能の選択肢が十分ではない点です。個人的には、露出やフォーカス関連以外にも、例えばファインダーとモニターの切り替えや、グリッド表示、操作音などを登録できればなおよかった気がします。現状では、これらの設定はメニューの階層内にあり、アクセスに手間取ります。
また、動画の使用頻度が低いユーザーにとっては、背面の動画ボタンもカスタマイズ可能にして欲しいところです。動画ボタンは、不用意に押してしまうことが時々あります。そのほかの操作面では、再生モードの際に、画像を拡大したままコマ送りができない点も気になります。
実売10万円を超える最上位機であることを考えれば、細かい部分での要求レベルは高くなります。とはいえ、トライダイヤルナビを中心とした全般的な操作性は、シンプルな見た目とスムーズな使い勝手を兼ね備えた、秀逸なインタフェースといっていいでしょう。慣れるほどに便利さを実感できます。
液晶モニタには、3型ワイド約92.1万画素TFTを搭載。これまでのNEXシリーズと同じく上下方向に可動するチルト式で、ローアングルやハイアングルでの撮影時には特に重宝します。チルトの角度は上に約90度、下に約45度に対応。十分な明るさがあり、屋外でもまずまずの視認性を確保しています。
一方、電子ビューファインダーには0.5型約235万ドットの有機ELを採用。カメラをしっかりと支えたい場合や、強い日差しで液晶モニタが見えにくくなるシーンで活躍します。
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