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未来からやってきた2012年型の快適全部入り――サイバーショット「DSC-TX300V」(2/4 ページ)

» 2012年02月24日 17時12分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 おもしろがって遊んでるとバッテリーを消耗する。TX300Vのバッテリーの持ちはあまりよくない。旅行時や終日カメラを使いまくりってときはかなり不安になる。

 でも大丈夫。TX300VはUSB充電に対応しており、その上、普通の「microUSB」端子を採用しているのだ(USB充電対応のデジカメは増えているけど、独自の端子を使っていることが多い)。試しに、その辺で売ってる市販のmicroUSBケーブル+USB出力の外付けバッテリ(今回試したのは「エネループモバイルブースター」)をつないだら、普通に充電できました。

 もちろんメーカーは保証しないだろうけど、いざとなったら汎用の充電アイテム(試してないけど、コンビニでAndroid用として売ってる外付けバッテリでもイケる気がする)でフォローできるのは安心だ。

 外出時の撮影といえば、GPSも忘れてはダメ。

 前モデルのTX-100VでもGPSは搭載していたが、今回はさらに進化した。アシストデータを使って測位時間を短くするのは従来と同じで、うまくいけば働けば15〜6秒で測位してくれるわけだが、さらにGPSログ機能がついたのだ。

photo GPSの測位情報画面。緑色のが見えている衛星。2011年度モデルよりうまく衛星を拾ってくれるようになった

 GPSログをオンにしておくとひんぱんにGPSが働いて軌跡を記録してくれる上に、そのおかげで撮影時の測位も速くなる。GPSログの測位頻度は非公開だが、GPSログを解析したところ、15秒前後の間隔で行っているようだ。これはいい。バッテリの持ちは悪くなるけれども。

photo GPSログを対応する画像管理ソフト(Aperture 3.1)に読み込ませたところ。多少位置情報にバラツキがあるのは仕方ないだろう。ちなみに、右上に伸びる線は電車内での位置情報で、ある程度は測位してくれる。サムネイルに赤いピンがついた写真は位置情報が記録された写真。室内の写真にはついてない。ちょっと残念。GPSログをオンにしているときは細かく測位しているのだから、室内などGPS衛星を見つけられないときも最後の測位から長時間経過してなければ、その位置情報を書いちゃってよいと思う

ISO12800まで最高感度を上げてきた

 デジカメの主な仕事って「撮る・見る」だけれども、それに至る過程や周辺部に手をつけたのがTX300Vのポイントで、それはとても必要なことだと思う。

 で、最後にカメラの話。

 フロントパネルがガラスで覆われててフラットで硬質感があるTX300Vだけれども、基本的にはTXシリーズであり、屈曲光学系のレンズが本体に埋め込まれている。スイッチを入れるとガラスの裏で内蔵ストロボとレンズ部のカバーが開く。前面に保護ガラスがあるのだからカバーが開くギミックは不要な気もするが、まあそれはそれ。

photophoto 電源オフ時はカバーが閉まっていて単なる黒い板のように見え、電源を入れるとレンズと内蔵ストロボが顔を出すという仕掛け

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