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» 2012年12月20日 22時17分 UPDATE

ミニマムボディから最高画質、そのギャップがたまらないフルサイズコンパクト――ソニー「DSC-RX1」 (1/5)

フルサイズセンサー搭載のコンパクトデジカメ、ソニー「DSC-RX1」。四角いコンデジスタイルでさっと撮った日常が、ここまでキレイなのか!というギャップがたまらない。

[荻窪圭,ITmedia]

 ソニーのサイバーショット「DSC-RX1」(以下 RX1)は24万8000円(ソニーストア価格)もする世界初のフルサイズセンサー搭載コンデジである……といってしまえばそれまでで、「ああ、いいカメラっぽいけど、その分お高いのね」という感じ。だがしかし、いざ手にしてみると、そんなこといってられなくなるのだ。

photo シンプルなブラックボディのRX1。ちょっと重みがあって質感もいい。手前にあるのは付属のレンズキャップ。こちらも金属製で凝っている

 機材が届いて動作チェックしとこうと目の前にいたうちの猫を撮って背面のモニタで見ただけで「これは気持ちいい!」とちょっと感動しちゃったのである。液晶モニタが高精細で見やすいというのもあるけど、やっぱ画質が違う。

photo 試し撮り感覚でとっさに撮ったうちの猫。背景のボケ具合といい、ほわっとした感じといい、天井にLED電球がひとつあるだけの暗い部屋でこれだけ撮れるとは。1/80秒 F2 +1.3 ISO3200

 階調は滑らかで柔らかいし、ダイナミックレンジは広いし、背景はきれいにボケるし、高感度時の画質もいい。これはただ高価なだけじゃないなと。

 画質の基本的なところはセンサーサイズとレンズで決まるので、35ミリフルサイズのセンサー(大雑把にいうと、APS-Cサイズの2倍強の面積)に専用設計の単焦点レンズを装着したカメラの画質がいいのは当たり前だし、個人的にもフルサイズセンサーの一眼レフを持っているのでいまさら驚くことでもないのだが、一眼レフのようにファインダーをのぞいて集中してではなく、四角いコンデジスタイルで背面の液晶モニタを見ながら適当に撮った日常の写真がここまできれいに写るのか、というギャップがいいのだ。

 道楽カメラに24万8000円払えるか、と問われると「ムリッ!」と即答するんだけれど、じゃあRX1に24万8000円の価値はあるかと問われれば「あるっ」と即答しそうなくらいである。

ダイナミックレンジが広くて素晴らしい写り

 RX1は飛び抜けてハイエンドなコンデジである。その飛び抜けっぷりがいい。センサーは35ミリフルサイズ(35.8×23.9ミリ)のCMOSセンサーで有効画素数は約2430万画素。レンズは35mm/F2.0の単焦点で、カールツアイスブランドが冠されている。もちろんT*コーティング。

photo 正面から。レンズの中に絞りが見える

 レンズ一体型ならではのコンパクトさで、鏡胴も一眼レフ用のレンズより一回り以上細い。その鏡胴には3つのリングがついている。

 ひとつは絞りリング。F2から22まで1/3段ずつ刻まれており、当たり前だけどこれを回すと絞り羽根が連動して動く。その外側には撮影距離を設定するリング。要するにマクロモードのオンオフで、これを「0.2m-0.35m」側にすると近距離撮影が可能になる。もうひとつは0.3m-∞。一番外側にあるのがフォーカスリング。

photo

 ボディにフォーカス切り替えスイッチ(AF/DMF/MF)があるのでいつでもさっとMFに切り替えられる。DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)ってのはAFのあとにフォーカスリングを回すとMFに切り替わるという便利な機能。

 フルサイズセンサーでF2ともなると被写界深度がかなり浅くなる。AFだとAF枠内のどこにピントの山が来てるか不安、というとき、DMFモードにしておけばさっとMFに切り替えて微調整って使い方ができていい。

 ボディの上面にはモードダイヤルとシャッターと露出補正ダイヤルとCボタン。露出補正が独立しているので親指ですぐ回せる。シャッタースピードダイヤルはない。まあ背面の電子ダイヤルでまかなえるので困らない。

photo 上面から。撮影モードダイヤル、中央にケーブルレリーズ用のネジが切ってあるシャッター。右には露出補正ダイヤルとCボタン(内容はカスタマイズ可能)

 絞りリングや露出補正ダイヤル、それにシャッターボタンがケーブルレリーズ対応など昔ながらのカメラっぽい要素もあるけど、基本的にはデジカメ的なデザインなのだ。この方がソニーらしくていいと思う。

photo 背面からは実に“デジカメ”だ。円形の十字キーはロータリーダイヤルを兼ねたデザイン。画面は3インチで大きくて屋外でも見やすい。画面にごちゃごちゃと情報が出ているがこれはもちろん簡素化できるし、中央に電子水準器を表示することも可能だ
photo 背面には電子ダイヤルやロータリーダイヤルも。録画ボタンは誤って押してしまわないよう少し横についている
photo ポップアップ式のストロボを内蔵
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