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第182回 イルミネーションと美女と明かりの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

» 2014年12月19日 17時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

極寒の屋外でイルミネーションと一緒に

 さて外へ出ると寒いのである。

 この日は気温が低い上に風が強くて大変。三脚を使い、1秒のシャッタースピードで撮った写真をまずどうぞ。

イルミネーション撮影術 レインボーなレインボーブリッジとイルミネーション

 LEDを巻かれたイルミネーション役の街路樹が風で思い切り揺れているのが分かってもらえるかと思う。そんな寒い中で撮影。

 点光源はぼけるとふわっと丸く光るので華やかでいい。でも光源をバックにすると、顔が暗く写る。顔は発光してないから(してたらこわいわ)。さらに街灯などがいい感じで顔に当たってくれるといいけど、なかなかそうもいかず。

イルミネーション撮影術 どうしても逆光で暗くなるのはしょうがない。

 かといってフラッシュを焚いちゃうと明るすぎて雰囲気が損なわれる。そんなときの小技を1つ。

イルミネーション撮影術 暗いときはスマホの画面でも照明代わりに使えたりするのだ

 見ての通り、スマホである。スマホの画面をめいっぱい明るくしてそれで顔を照らしてみたのだ。これ、ピントが顔に合いづらいときも使える。

 でもスマホの画面そのままだと、ちょっと青白くなる。そこでこんなのを用意してみた。

イルミネーション撮影術 オレンジ色の画像を画面一杯に表示して、画面の明るさを最大にする

 薄いオレンジ色の画像を照明に使うのだ。そうするとちょっと赤みが出る。

イルミネーション撮影術 スマホ画面で顔を照らそう

 こっちの方が分かりやすいかな。

イルミネーション撮影術 スマホの画面が顔を照らしてるの図

 スマホの画面ってそんなに明るくはないので顔から離すと効果が薄くなっちゃうけど、「いざとなったら手近なもので工夫すべし」ネタとしてどうぞ。

 もうちょっと強い光が欲しいなという場合は、フラッシュを素直に焚けばよいのだけど、こういうブツもある。

 アクセサリシューに取りつけられるLEDライト。

 フラッシュに比べると光量は少ないので近距離でしか使えないのだが、常時点灯できるので撮る前に光の具合を見やすい、外して手に持てばいろんな角度から当てられる、いざというとき懐中電灯代わりになる、スマホの照明としても使える、静止画より動画撮影時の照明として良い、などなど持っておくと便利だったりする。できれば光量調節できるタイプがオススメ。

イルミネーション撮影術 カメラに装着できるLEDライトは各社から、いろんなサイズのもの(デカい方が明るいけど、その分じゃまくさくて高価なのでバランスが大事)があるのでよければどうぞ

 今回は手元にあったマンフロット社のLEDライトを付けてみた。結果はこんな感じ。

イルミネーション撮影術 フラッシュ無し。その場の光しか使えないのでナチュラルだけど、ちょっと顔が暗い
イルミネーション撮影術 フラッシュをスローシンクロモードで発光。光量は自動調整されるのでそれなりにナチュラルに撮れた
イルミネーション撮影術 LEDライトで撮影

 上手に使えばけっこう行けそうだ。

 先ほど、スマホの画面を照明代わりに使った写真のLEDライト版もどうぞ。

イルミネーション撮影術 LEDライトで正面から照らしてみた

 本当はこんな風にその場の灯りを使えれば一番いい。光の方向を見ている感じで撮ってみた。

イルミネーション撮影術 近くの発光物を照明代わりにうまく使うべし

 ちなみにこの写真の照明はこれ。

イルミネーション撮影術 街灯(といっていいのかな)でした。

(モデル:石川彩夏 オスカープロモーション)

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